先日NECのMateにLinux Mintをインストールする際、USBブートの方法がしばらく見つけられず(最終的にはBIOSの設定でUSBブートができましたが)、途方に暮れながら良い方法はないかと探していました。
するとUSBブートができない比較的古いパソコンでも、フロッピーディスクドライブやCDドライブから起動し、擬似的にUSBブートさせてしまうフリーソフトを見つけたので紹介します。
その名も『Plop Boot Manager』です。
このソフトは、そのパソコンでBoot可能なドライブ等にこのソフトを置くことによってメニューを起動し、Bootできないドライブ等から擬似的にパソコンを起動する仕組みのようです。
なので、USBブートに限らず、CDブートができないパソコンでフロッピーディスクを使って擬似的にCDから起動することもできるようです。
これを使えば、Linuxなどのインストールディスクを作らず、インストール用USBからインストールできますので、CD-RやDVD-Rなどを無駄に使う必要がなくなります。
つまり、どんな場合でも『DVDからのインストールは不要!』な感じです。
また速度もUSBの方が圧倒的に早いのでインストール時間の短縮にもなります。
1.Plop Boot Managerの入手
海外のサイトですが、こちらの公式サイトから入手できます。
最新版のzipファイルをダウンロードします。今日現在の最新版は2012年2月11日付けの『phpbt-5.0.14.zip』です。
まだ開発が進んでいるようで、『test版』もあるようですので、間違えないようにしましょう。
2.CDドライブから起動する場合
準備として、起動したいlinuxなどのisoファイルをUSBにディスクイメージとして書き込んでおきます。
- ダウンロードした『phpbt-5.0.14.zip』を解凍すると、『plpbt.iso』というファイルがありますので、ディスクイメージ(isoイメージ)としてCD-Rに焼きます。
- BIOSで、CDドライブをブートドライブとして指定しておきます。
- パソコンにLinuxなどのUSBを挿し、plpbtのCD-Rを入れて起動します。
- 上手くCDから起動したら『宇宙な感じ』のブートメニューが表示されますので、USBを選びます。
- これでUSBのLinuxなどが起動してくるハズです。
3.フロッピーディスクドライブから起動する場合
- 準備としてUSBを用意するのは、CDの時と同じです。
- ダウンロードした『phpbt-5.0.14.zip』を解凍すると、『plpbt.img』というファイルがありますので、ディスクイメージとしてフロッピーディスクに焼きます。(今回はRaw write for winというソフトを使いました)
- パソコンにLinuxなどのUSBを挿し、plpbtのフロッピーディスクを入れて起動します。
- 上手くフロッピーディスクから起動したら『宇宙な感じ』のブートメニューが表示されますので、USBを選びます。
- これでUSBのLinuxなどが起動してくるハズです。