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Linuxに関する投稿です。

Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/AへUbuntuサーバーをインストール

WindowsXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズの第4弾で『Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/A』へ『CentOS6.6』をインストールしました。

そしてホームサーバー化するために色々と情報収集や設定をしていたのですが、ファイルサーバーやDLNAサーバーなどの導入方法は見つかったのですが、ゲーム関係のサーバーの導入方法(将棋サーバー、Pioneersサーバーなど)が見つからず、残念ながら断念しました。

と言うことで、改めて『Ubuntu 14.04.2 LTS Server』を使ってホームサーバ化に挑戦したいと思います!

 

1.Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/Aのスペック

改めて今回使用したパソコンのスペックです。

  • モバイルAMD Athlon XP-M 2000+
  • ビデオ統合チップセット RADEON IGP 320M
  • メインメモリ 512MB(一部VRAMに使用)
  • HDD 40GB
  • フロッピーディスクドライブ
  • DVD-ROM&CD-R/RWコンビネーションドライブ

 

2.Ubuntu 14.04 LTS Server 32bit の準備

意気揚々と『インストールするぞー』と準備を進めようと思ったのですが、残念ながら『Ubuntu』の日本語サイトでは、『Ubuntuサーバー』を見つけることはできませんでした。

なので、諦めます!

 

と言う訳にはいかないので調べてみると、サーバー版のUbuntuにも『Japanese team』のレポジトリを追加して日本語化ができるようなので、ひとまず本家サイトのダウンロードページから『Ubuntuサーバー』をダウンロードしようと思います。

と、思ったら『64 bit only』と書いてありました!

なので、やっぱり諦めます!

 

と、思ったら、本家サイトの奥深くに『Ubuntu 14.04.2 LTS Server 32bit版』のisoファイルが隠されて(?)いました!

続行です!

 

前置きが長くなりましたが、こちらのダウンロードページから『ubuntu-14.04.2-server-i386.iso』をダウンロードしました。

サイズが小さいのでCD-Rにも焼けそうですが、メディアが勿体ないので今回も『Plop Boot Manager』を利用してUSBからインストールしたいと思います。

では、インストールを始めましょう!

 

3.いよいよインストール

今回は、『CUIインストール』なので、画面のスナップショットなしです。

  1. 電源を入れでUSBからブートすると『Language』の画面になるので、『日本語』を選んで実行します。
  2. 『ubuntu』の画面になるので、『Ubuntu Serverをインストール』を選んで実行します。
  3. 『Select a language』で『Japanese』を選んで実行します。
  4. 『選択された言語でインストールを続けますか?』に『はい』と答えます。
  5. 『場所の選択』で『日本』になっていることを確認して実行します。
  6. 『キーボード配列を検出しますか?』に『いいえ』と答えます。
  7. 『キーボードの設定』で『日本語』 になっていることを確認して実行します。
  8. さらに『キーボードレイアウト』で『日本語』になっていることを確認して実行します。
  9. 『ネットワークの設定』で好きなホスト名を入れるか、『ubuntu』のままにして実行します。
  10. 『ユーザとパスワードのセットアップ-新しいユーザの本名』で名前を入れて実行します。
  11. 『ユーザとパスワードのセットアップ-あなたのアカウントのユーザ名』で好きなユーザ名を入れるか、そのままにして実行します。
  12. 『ユーザとパスワードのセットアップ-新しいユーザのパスワード』で好きなパスワードを入力して実行します。
  13. 確認のためパスワードをもう一度入れて実行します。
  14. 『ユーザとパスワードのセットアップ-暗号化しますか?』に答えます。今回は『いいえ』にしました。
  15. 『時間の設定』で『はい』と答えます。
  16. 『ディスクのパーティショニング』で、『はい』と答えます。
  17. 『ディスクのパーティショニング』で、『続ける』を実行します。
  18. 『ディスクのパーティショニング』で、『ガイド-ディスク全体を使う』を選んで実行します。場合によっては『LVM』を使っても良いかも。
  19. 『ディスクのパーティショニング』で、インストールするハードディスクを選んで実行します。
  20. 『ディスクのパーティショニング』で、『ディスクに変更を書き込みますか?』に『はい』と答えます。
  21. 『パッケージマネージャの設定』で空のまま続けます。
  22. 『taskselを設定してます』で、そのまま実行します。
  23. 『ソフトウェアの選択』で、そのまま実行します。
  24. 『ハードディスクへのGRUBブートローダのインストール』で、『はい』で答えます。
  25. 『インストールの完了』で、『続ける』で答えて、インストールメディアを取り除きます。
  26. パソコンが再起動して、インストールは終わりました。

 

4.文字化けに対処する

インストール直後は、言語の設定(ロケール)が日本語になっているにもかかわらず、コマンドラインのメッセージが文字化けして、日本語が表示されているであろうところに『!』みたいな記号が表示されています。

このままでは、確認のメッセージやエラーメッセージなどが文字化けしていて困るので、いろいろと調べてみたのですが、結局インストール直後の『CUI画面』である『標準のコンソール』では、日本語に対応しておらず、日本語を表示することができないようです。

と言うことで、サーバパソコンの『CUI画面』(コンソール)のみロケールを英語にする設定をしてみます。

  1. インストールが終わって再起動した直後の『login:』で『ユーザ名』、続いて『パスワード』を入力してログインします。
  2. 『~/.bashrc』という設定ファイルを修正するので、『vi ~/.bashrc』入力して実行し、エディタで開きます。
  3. 設定ファイルが開くので、下矢印キーで一番下の行まで移動します。
  4. 右矢印キーで、最終行の一番右側に移動します。
  5. 『a』と入力し、入力モードにして、次の命令文を入力します。
  6. 『Enter』を二回押して、改行します。
  7. 『case $TERM in』と入力し、改行します。
  8. 『    linux) LANG=C ;;』と入力し、改行します。
  9. 『    *) LANG=ja_JP.UTF-8 ;;』と入力し、改行します。
  10. 『esac』と入力し、改行します。
  11. 保存してエディタを終了するため、エスケープキーを押して、コマンドモードにして、『wq!』と入力し、実行します。
  12. エディタが終了してコマンドプロンプトが表示されますので、いま書き換えたファイルを実行するため、『source ~/.bashrc』と入力して実行します。

これでメッセージが英語化され、文字化けがなくなりました。

文字化けの心配がなくなったので、速やかにパッケージの更新をしておきましょう!

『sudo apt-get update』

『sudo apt-get upgrade』

です。

 

5. インストールを終えて

サーバ用途なので、あまり不必要なソフトは入れたくないのと、パソコンが非力すぎて、『Ubuntu 14.04 日本語Remix』がマトモに動かなかったこともあり、『Ubuntu 14.04 Server』をインストールしてみました。

インストール自体は日本語なので、簡単に行うことができましたが、インストール後に日本語が使えず(それどころか、文字化けしていた)、この問題を調べて対処するだけで3日間かかってしまいました。

ネット上には、『Ubuntuサーバーを日本語化する』という情報がたくさんあったのですが、どうやら、遠隔操作する場合に、操作する側のパソコンで日本語表示に対応する方法のようで、『Ubuntuサーバー』がインストールされたパソコン(のCUI画面)では、日本語が表示できないようです。

サーバー用途ですが、『コマンドライン』だけで操作するのは初心者には厳しいのと、英語表示も(私には)厳しいので、『GUI』で操作できるようにデスクトップ環境を導入する方法を調査したいと思いますが、

ダメだったら違う方法でサーバー構築するかも知れません!

 

NEC Mate MY26X/E-1へLinux Mint 17.1をインストール!

先週は、Linux勉強用のメインパソコンとしてNECのMate MY26X/E-1のCPUを換装し、グラフィックカードも増設しました。

そして肝心のLinuxは、『Ubuntu 14.04 LTS 日本語Remix』をインストールしました。

が、しかし、Ubuntuで導入されている『Dash』というものが好きになれません。。。あと茶色っぽいデスクトップの色も。

CPUを換装して結構サクサク動くので、使用には問題ないのですが、

完全に趣味の問題です。

 

Linux勉強用として末永く使っていくことを考えると、『自分に合ったユーザーインターフェース』と『好みのデスクトップ』を使うというのは、必須ですね!

1.改めてディストリビューション選びから。

と言うことで、改めてディストリビューション選びからしたいと思います。

自分の好みのディストリビューションやGUIを選べるというのもLinuxの良い点ですね!

Windowsだと与えられた最新版のものを使うだけですから、少し手を加えるにしても楽しみは半減です。

会社で使うパソコンをLinux化できたら、社員一人一人が好きなディストリビューションを使って個性的な画面で仕事ができて、気分も上がるし素敵だと思いませんか?

OS購入の経費も掛かりませんしね!

話が逸れましたが、ディストリビューションを選定する条件です。

  1. NECのMate MY26X/E-1でもサクサク動くこと
  2. ディスクトップ用途の勉強としてDebian(Ubuntu含む)ベースであること(サーバー用途の勉強はCentOSをインストールしたFujitsu FMV-BIBLO NB20D/Aがあるので)
  3. 折角なので、64bit版があること
  4. GUIが使いやすいこと
  5. 気分が上がる洒落たデスクトップであること

2.いままでインストールしてきたディストリビューション。

WindowsXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズで今まで扱ったディストリビューションは、以下のとおりです。

  1. Linux Mint 17 MATE
  2. Vine Linux 6.2
  3. linux Bean 14.04.1
  4. CentOS 6.6
  5. Kona Linux 2.3 Xfce
  6. Plamo Linux 5.3
  7. Ubuntu Studio 14.04.1

こう見ると、随分インストールしてきましたが、殆どが『簡単にインストールできて、簡単に日本語が使えるようになる(最初から使える)』ディストリビューションだと思います。

この中で、先ほどの条件に合ったものを使っていきたいと思います。

 3.選定条件に当てはめる。

ではでは、条件を当てはめていきましょう!

条件1 『NECのMate MY26X/E-1でもサクサク動くこと』

これはどれも当てはまりそうです!

もちろん今回のパソコンにインストールしていないものが殆どなので、他のパソコンにインストールしてみた経験的にですが。

条件2 『Debian(Ubuntu含む)ベースであること』

この条件を入れると、『Vine Linux』『CentOS』『Plamo Linux』が除外されます。

条件3 『64bit版があること』

『linux Bean』は32bitベースですかね。

日本人にとって、とても良いディストリビューションだと思いますが、今回の選定では残念ながら除外します。

そのうちCentOSを入れていない、もう1台のFujitsu FMV-BIBLO NB20D/Aへインストールするかも知れません!

条件4 『GUIが使いやすいこと』

正確にはディストリビューションの問題ではありませんが、使いやすいGUIを使用したエディションがあることが条件ですね。

個人的には、『MATE』か『Xfce』が好みです。そうなると、

  1. Linux Mint(MATE,Xfce)
  2. Kona Linux(MATE,Xfce)
  3. Ubuntu (Studio,Xubuntu,Mate)

から選ぶことになりそうです。

条件5 『洒落たデスクトップ』

これも個人的な評価なのですが、『Linux Mint』と『Kona Linux』が良いです。

『Ubuntu Studio』と『Xubuntu』も良いのですが、少し地味です。

 4.Linux Mintに決定!決め手は・・・

ではでは、『Linux Mint』と『Kona Linux』の一騎打ちです。

実は先週からこの2つを検討していたのですが、その間に『ある出来事』がありました。

それは。。。

仕事をしながら音楽でも聞こうと『YouTube』を開いたのですが、ちょっとした出来心で『おすすめ動画』に出ていた『でんぱ組.inc』なるグループのミュージッククリップを見てしまったのです。

ほんとに出来心なんです。

 

『でんぱ組.inc』の存在は知っていたのですが、真面目には見たことはありませんでした。

動画の中でふと目にした『夢眠ねむ』さん、可愛いと言えば可愛いし、そうでもないと言えばそうでもないのかも知れませんが、私の中のヲタク心を刺激する何かをその中に見てしまいました。

で、調べてみると『夢眠ねむ』さんのテーマカラーが『ミントグリーン』ぢゃないですか!

と言うことで決定です。

『Linux Mint』に決めました!

Linux Mint 17.1

彼女がLinuxを使うとしたら

『Linux Mint』に間違いありません!

 

以前の使用感から気持ちは『Kona Linux』に傾いていたのですが、偶然の出会いの方を優先です。

『MATE』か『Xfce』かの選択は、もちろん『NECのMate(メイト)』にインストールなので、『MATE(マテ)』です。

会社のパソコンですが、こんな決め方しても良いですよね!?

2015.3.31追記

実際のところ、64bit版の『Kona Linux3.0』のベースとなっている『Debian 8.0 Jessie』がリリースされておらず、『Kona Linux3.0』自体がプレリリース扱いなので、今回は断念しました。

NEC MY26X/E-1のCPU換装とグラフィックカード増設!

先日、Linux Mint 17 MATEをインストールした古いパソコンNEC Mate MY26X/E-1ですが、幸運にもヤフオクでIntelのCPU『Core 2 Duo E6700』を1,000円で入手することができましたので、『Celeron D331』から換装してみました。

CPUを換装して、きっとWindows7くらいなら問題なく動くようになっているんだろうなぁとは思いつつ、新たにOSを購入するのもバカらしいので、Linux勉強用のメインパソコンに使おうと思います。

またメインパソコンにするに当たっては、DVI-D接続のディスプレイ『VAIO VGP-D17SM1』が余っていたので、DVI端子のあるグラフィックカードを購入して増設し接続したいと思います。

 

1.NEC Mate MY26X/E-1に取り付けられるCPU

チップセットが『Intel Q965 Express』ということで、上は『Core 2 Extreme X6800』から取り付けられるらしいのですが、ヤフオクでも数千円してしまうので、次点で今回の『Core 2 Duo E6700』を選びました。

他にも

  • Core 2 Duo E6600,E6420,E6320,E6400,E6300
  • Core 2 Duo E4700,E4600,E4500,E4400,E4300
  • Pentium Dual-core E2220,E2200,E2180,E2160,E2140
  • Celeron Dual-core E1600,E1500,E1400,E1200
  • Celeron 450,440,430,420

なども取り付けられ、スペックアップ&省電力化につながるようですが、

これらは実際に換装してみていないので、実際のところ動くかわかりません!

 

2.グラフィックボードの増設

NEC Mate MY26X/E-1は、PCI Express x16 ロープロファイルのグラフィックカードを取り付けられます。

しかしながら、電源が225wと非力な上、特殊な形をしており、他の電源と交換することはできなさそうですので、消費電力の少ないローエンド向けのグラフィックカードしか実際には取り付けられないようです。

今回は、GIGABYTE のHD5450(AMD Radeon HD5450 搭載 1024MB DDR3)をソフマップドットコムにて3,110円で購入して取り付けました。

実際のところ、その上のAMD Radeon HD6450や、もしかしたらAMD Radeon R7 240あたりも大丈夫かもしれませんが、

ちょっと値段が高いです。

 

nVIDIAでいくとしたら GeForce 210でしょうか。GT610やGT720あたりも良いかもしれませんが、

これも高いです。

 

今回は、ディスプレイ『VAIO VGP-D17SM1』に取り付けるため、DVI端子が増設できれば良いという判断で、『Radeon HD5450』にしましたが、今のところ、

これで充分です!

 

3.Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix をインストール

さてさて『CPU換装』と『グラフィックカード増設』を無事に終えましたので、心機一転、基礎からLinuxの勉強ということで、『Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix』をインストールしました。

以前にも書きましたが、光学ドライブが「今どき!?」なCD-ROMドライブなので、isoイメージをUSBWriterを使用してUSBへ書き込み、NEC Mate MY26X/E-1をUSBからブートしてUbuntuをインストールしました。

その辺の方法は、以前の投稿を見ていただくとして、グラフィックカードの認識やドライバのインストール、GUIの起動など昔のトラウマから

絶対に問題が発生するハズ!

 

と思っていましたが、何の問題もなく無事にインストールすることができました。

Linuxのインストールも随分と簡単になったんだなぁと感動しました!

Slackwareベースだったら、こう簡単にはいかない気はしますが。。。

CentOS6.6で自宅サーバ-ソフトウェアの自動更新。

Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/AにインストールしたCentOS6.6を使って、『いろいろ調べながら少しずつ自宅サーバを構築してみる』シリーズです。

今回は、『ソフトウェアの自動更新』を設定してみます。

 

1.ソフトウェアの自動更新って?

Windowsでもそうですが、CentOSでもセキュリティに脆弱性が発見されたり、プログラムにバグがあったりした場合に、インターネットを介して更新プログラムが配信されるようです。

ディスクトップ環境であれば、パソコンを起動して使用する度に、更新プログラムがあれば手動でダウンロードや更新をすれば良いと思います。

しかしながら、常時起動しているサーバでは、毎日サーバのところまで行って、更新プログラムがあるかを確認するといったことはしないでしょう。

と言うことで、『セキュリティに関する更新』を自動でインストールするように設定します。

 

2.なぜ『セキュリティに関する更新』だけ?

サーバ用途では、インストールされている色々なソフトが常時最新に保たれていることより、少しくらい古くても安定的に稼働していることが重要です。

ですので、基本的にはバンバン更新したりしないものみたいです。

そうは言っても、『セキュリティに関する更新』は、待ったなしですので、自動で更新するようにします。

そういえば、昔、サラリーマンとしてシステム開発の仕事を始めた頃、先輩から『システムの改修をするときには、必要最低限のところだけ直して、プログラムの他の部分がちょっと変に見えても(バグでない限り)直さない』と言われたことがあります。

ちょっとオカシク思えても安定して動いているものを不用意にいじらないというのは、政治や社会の仕組みなども含めて世の法則なのかも知れません。。。

先輩曰く『変えるときは、全体を作り直すとき』だそうです。

 

3.ソフトウェアの自動更新

では、実際にやってみましょう!

  1. 『システム』メニューから『設定』-『ソフトウェア更新』と選び、詳細設定ツールを開きます。
  2. 『更新を確認する』は『毎日』のまま、『自動的にインストール』を『セキュリティ更新のみ』に変更し閉じます。ソフトウェア更新

以上で、設定が完了しました。

今回もGUIでの設定だったので、簡単でしたね。

CentOS6.6で自宅サーバ-IPアドレスの固定化。

Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/AにインストールしたCentOS6.6を使って、自宅サーバを構築し、『ファイル共有』や『メディアサーバ』『ゲームサーバ』などに利用できたら便利で楽しいだろうなぁ。

と言うことで、いろいろ調べながら少しずつやってみるか企画です。

今回は、『IPアドレスの固定化』をしてみます。

 

1.なぜ固定化するの?

サーバへは、いろいろな用途で他の機器からアクセスすることになりますが、その際、IPアドレスでサーバを特定してアクセスします。

サーバのIPアドレスが毎回変わると、アクセスの都度、現在のIPアドレスを調べなくてはなりません。

それでは困ります(実用に耐えない)ので、常に同じIPアドレスでアクセスできるように、IPアドレスを固定化します。

 

2.アドレスは何番に固定するの?

特別なことをしていない限り、各機器へIPアドレスを割り当てる『DHCPサーバ』の役割は、ブロードバンドルーターが担っていると思います。

ブロードバンドルーターによって違うので、それぞれのマニュアルを確認する必要がありますが、今回使っているブロードバンドルーターは、『192.168.1.1』を自分自身で使い、『192.168.1.2』から『192.168.1.33』を他の機器へ自動で割り当てているようです。

ネットワーク上に同じIPアドレスの機器が存在してはいけませんので、サーバに固定で割り当てるIPアドレスは、この範囲を外して決める必要があります。

と、いうことで今回は『192.168.1.201』あたりにしたいと思います。

参考にした本によると、『4つ目の数字だけ254以下の大きな数字にすれば、大抵の場合大丈夫。』だそうです。

 

3.IPアドレスの固定化

では、実際にやってみましょう!

  1.  『システム』メニューから『設定』-『ネットワーク接続』と選び、設定ツールを開きます。ネットワーク接続
  2. 『Auto eth0』を選び『編集』を押します。
  3. 『Auto eth0の編集』ウィンドウが開きますので、『IPv4のセッティング』タブを選びます。IPアドレス設定
  4. 『追加』を押し、『アドレス』に『192.168.1.201』、『ネットマスク』に『24』、『ゲートウエイ』にブロードバンドルーターのアドレスを入力します。
  5. 『DNSサーバー』にもブロードバンドルーターのアドレスを入力します。
  6. 『適用』を押し、パスワードを入力したら、『認証する』を押します。

以上で、設定が完了しました。

 GUIで設定できるとLinuxでも簡単ですね。

 

Raspberry Piで日本語を入力する。

前回は、『Raspberry Pi』に推奨ディストリビューションの『Raspbian』をインストールし、GUI画面も起動してみました。

今回は、日本語入力ができるように設定してみたいと思います。

それでは、早速『Raspberry Pi』の電源ケーブルをコンセントに挿しましょう!

(なんか、『スイッチを入れる』ではないところが、微笑ましい。)

 

1.起動時に最初からGUI画面にする!

無事起動し『login ID』と『Password』を入力すると、『pi@raspberrypi~$』というプロンプトになりますので、『startx』を実行して、GUI画面を起動しましょう。

毎回これをするのも面倒なので、最初からGUI画面が起動するようにしてみましょう!

  1. 左上『Menu』の3つ右のモニタの絵のアイコン『LXTerminal』を起動します。
  2. コマンド入力用のウィンドウ(端末)が開くので『sudo raspi-config』と入力し実行します。
  3. 見覚えのあるメニューが現れるので『3 Enable Boot to Desktop/scratch』を選び実行します。
  4. 2番目の『Desktop Log in as user ‘pi’  at the graphical desktop』を選び了解します。
  5. 『Finish』を選び実行します。
  6. 『Would you like reboot now?』に『はい』で答えます。

これで、コンセントに挿す(起動する)と同時にGUI画面になるハズです。

 

2.『ibus-anthy』のインストール

それでは、引き続き日本語が入力できるように設定しましょう!

  1. 先ほどと同様に端末を起動します。
  2. 一先ず『リポジトリー』と呼ばれるソフトの管理サイト(?)を調べて、ソフトのデータベースを最新にするため『sudo apt-get update』を実行します。
  3. 日本語入力のため『ibus-anthy』をインストールするため、『sudo apt-get install ibus-anthy』を実行します。
  4. 途中1回『続行しますか『[Y/n]?』と聞かれますので、『Y』と入力して実行します。
  5. 『exit』と入力して実行し、端末を閉じます。
  6. 『Menu』から『Shutdown』-『Logout』し再度ログインすると、画面右上の時計の2つ左にキーボードの様な絵のアイコンが追加されますので、そのアイコンを左クリックして『設定』を開きます。
  7. 『ibusの設定』ウィンドウが開きますので、『インプットメソッド』タブを選びます。
  8. 『インプットメソッドの選択』-『日本語』-『anthy』と選び『追加』を押すと、『インプットメソッド』欄に『日本語-Anthy』が追加されます。

これで日本語が入力できるようになりました。ブラウザやテキストエディターなどで入力確認してみてください。

Raspberry PiへRaspbianインストール

前回は、インストール用のmicroSDを用意し、『Raspberry pi』にケーブルなどを接続して起動することに成功しました。

今回は、この『Raspberry Pi』にLinuxをインストールしてみたいと思います。

 

1.Raspberry Piのスペック

今更ながら、『Raspberry Pi Model B+』のスペックは次のとおりです。

  • CPU  ARM1176JZFS (700MHz)
  • GPU Broadcom VideoCore 4 (250MHz)
  • メインメモリ 512MB
  • microSDカードスロット
  • 10BASE-T/100BASE-TXイーサネット
  • USB2.0×4
  • GPIO×26
  • 映像/音声出力 HDMI、3.5mmピンジャック

HDDなどの代わりにmicroSDカードをスロットに挿入して、起動用のストレージとして使います。

 

2.Raspbianでいきましょう!

何せ初めての経験なので、標準的な方法で『Raspberry Pi』を使えるようにしたいと思います。

と言うことで、公式サイトで配布しているインストーラーの『NOOBS』を使ってインストールしますが、この『NOOBS』を使うと、次のディストリビューションをインストールすることができるようです。

  • Raspbian[RECOMMENDED]
  • Raspbian-Boot to Scratch
  • OpenELEC
  • Arch
  • RaspBMC
  • Pidora
  • RISC OS

何だかLinuxではないものも含まれているような気がしますが、それは措いておいて、一番上の『Raspbian』は、わざわざ[RECOMMENDED]と書いてあるくらいですし、今まで散々インストールしてきた『Ubuntu』と同じ『Debian』ベースなので簡単にインストールできるのではないかとの期待ができます。

と、とにかく今回は『Raspberry』でいきましょう!

 

3.いよいよインストール

それでは『Raspberry Pi』に接続したACアダプターをコンセントに挿します。

問題なく接続ができていれば、電源が入り、『NOOBS』が起動してくるハズです。

あれ!?

 

最新版の『NOOBS』バージョン1.3.11をダウンロードしたハズなのですが、バージョンが1.3.10と書いてあります。

が、

 

こんな時は、慌てず騒がず、見なかったことにして先に進みます。

気を取り直して、

  1. インストールするディストリビューションの選択画面で、『Raspbian』にチェックを入れ、『install』ボタンを押します。
  2. SDカードを上書きしますが良いですか的な確認のWindowが開くので『Yes』を押すと、書き込みが始まります。
  3. 『OS(es) Installed Successfully』のWindowが開いたら、『OK』ボタンを押します。
  4. 『Raspi-config』画面が開きますので、『4 Internationalisation Options』を選び『Select』を押します。
  5. 『I1 Change Locale』を選び『Select』を押します。
  6. 『ja_JP.UTF-8 UTF-8』を選びスペースキーで『*』を付け、『Ok』を押します。
  7. 画面が展開するので再度『ja_JP.UTF-8』を選び『Ok』を押します。
  8. 再度『Raspi-config』画面が開きますので、『4 Internationalisation Options』を選び『Select』を押します。
  9. 『I2 Change Timezone』を選び『Select』を押します。
  10. 『Asia』-『Tokyo』と選び『Ok』を押します。
  11. 再度『Raspi-config』画面が開きますので、『4 Internationalisation Options』を選び『Select』を押します。
  12. 『I3 Change Keyboard Layout』を選び『Select』を押します。
  13. 『Generic 101-key PC』を選び『Ok』を押します。
  14. 『Other』-『Japanese』-『Japanese』-『The default for the keyboard layout』-『No compose key』と選び『Ok』を押します。
  15. 『Configuring keyboard-configuration』の画面が開いたら『Ok』を押します。
  16. 再度『Raspi-config』画面が開きますが、モニター画面の周囲に黒い帯が残っているので、『8 Advanced Options』を選び『Select』を押します。
  17. 『A1 Overscan』-『Disable』と選びます。
  18. 再度『Raspi-config』画面が開きますので、『Finish』で終了します。
  19. 再起動するか聞いてきますので『Yes』を押します。
  20. CUIで再起動しますので、『login:』に『Pi』、『Password:』に『Raspberry』と入力してログインします。

 

『Pi@raspberrypi~$』というプロンプトが表示されて、無事にインストールすることができました。

GUIを起動する場合は『startx』と入力してみましょう!

 

 4.インストールを終えて

思った以上に簡単にインストールができました。

GUIの画面もシンプルで結構好きですね。ただ、凄く遅いですが。(残念ながらソフトが入っていないのでスクリーンショットは取れませんでした。)

一応日本語は表示されていますが、入力はまだできませんので、次回はその辺を設定してみたいと思います。

あ、あと最初からGUIが起動するようにしようかな。

電子工作に使うんだったらいらないか?

『Raspberry Pi』をセッティング!

先日購入した『Raspberry Pi』にケーブルなどをつなげ、Linuxをインストールしてみたいと思います。

初期不良の交換が14日以内とのことなので、とりあえず動作確認の意味も込めて、セッティングしていきます!

 

1.用意したもの。

今回使うもので、セットに入っていたものは、『Raspberry Pi Model B+』本体と『専用クリアケース』です。

それ以外に次のものを揃えました。

  • USB-ACアダプター(今回は、手持ちのASUSタブレットの充電器を使用。)
  • microSDカード(TDK社製 16GB Class10)
  • HDMIケーブル
  • USBキーボード(Dell DIMENSION2400で使用していたもの)
  • USBマウス(同上)

では、早速、作業に取り掛かりましょう!

用意したもの

 

2.インストール用microSDの用意。

『Raspberry Pi』には、推奨OSとして『Debian』ベースのLinuxディストリビューション『Raspbian』というものが用意されているようです。

この他にも簡単にインストールできるディストリビューションが用意されているようなのですが、初心者につき推奨ものでいきます。

  1. 用意したmicroSDが『FAT形式』でフォーマットされているか確認します。
  2. パソコンを利用して推奨OSのインストーラー『NOOBS』を公式サイトからダウンロードします。『Download ZIP』ボタンを押すとダウンロードが始まります。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを展開し、中にある全てのファイルをmicroSDへコピーします。

これで、インストール用のmicroSDが出来上がりました!

 

3.ケーブル等をつなぐ。

必要なものはこれで全て揃ったので、接続していきます。ここで注意しなければいけないのは、『Raspberry Pi』には、電源スイッチがないことでしょうか。全ての接続が終わってからコンセントに挿すか、スイッチ付のOAタップを使って電源のON/OFFをすると良いかも知れません。

では、順番に接続します。

  1. 本体を裏返して、microSDをカチッとロックがかかるところまで押し込みます。microSD挿入
  2. 『専用ケース』の底を開き、底のツメに『Raspberry Pi』を差し込んで固定します。ケースに収納。
  3. 『専用ケース』の底を元に戻します。
  4. 『HDMIケーブル』でモニターとつなぎます。
  5. 『USBキーボード』と『USBマウス』をUSBコネクタにつなぎます。
  6. LANケーブルも接続します。
  7. 『USB-ACアダプター』のmicroUSB端子を『Raspberry Pi』本体につなぎます。
  8. 『USB-ACアダプター』をコンセントに挿します。

接続完了。

これで『Raspberry Pi』に電源が入り、『NOOBS』が起動します。

 

今回は、起動することを確認するまでにして、OSのインストールは、次回にします。

接続までは、とても簡単でした。っていうか、

『専用ケース』の底を開けるのが一番大変でした!

SONY VAIO PCV-RZ55へUbuntu Studio 14.04.1をインストール

WindowXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズの第7弾です。

今回は『SONY VAIO PCV-RZ55』にLinuxをインストールしてみたいと思います。

 

1.SONY VAIO PCV-RZ55のスペック

SONYから2004年に発表されたデスクトップ型パソコンVAIO RZ55は、『バイオ最高峰の性能、贅沢に広がる映像の楽しみ。クリエイティブを極めるために、バイオRZ。』というキャッチコピーで、映像関係に強いパソコンでした。

今回使用したパソコンのスペックは次のとおりです。

  • インテル Pentium4プロセッサ 3GHz
  • インテル 865PEチップセット
  • NVIDIA GeForce FX5200(VRAM128MB)
  • メインメモリ 2GB
  • HDD 250GB
  • フロッピーディスクドライブ
  • DVD±RWドライブ

標準より少しメモリとHDD容量を増やしてあるようです。

 

2.Ubuntu Studio 14.04.1でいきましょう!

VAIO RZシリーズと言えば、テレビ録画や映像編集に強みを持っているというイメージでした。

そして数あるLinuxディストリビューションの中で、マルチメディア編集に特化していると言えば、『Ubuntu Studio』のようです。

と言うことは、今回のパソコンにインストールするのは、このディストリビューションしか考えられません!

もちろん、今更アナログ地上波の録画はできませんので、RZ55の全ての機能が使える訳ではありませんが、やっぱりマルチメディア系のディストリビューションをインストールしてあげたいと思うのが親心ではありませんか。

と、とにかく今回は『Ubuntu Studio』でいきましょう!

 

3.インストール前の準備

今回も残念ながらUSBブートができませんでしたので、最新版の『Ubuntu Studio』のisoイメージをDVDに焼いてインストールしたいと思います。

『Ubuntu Studio(日本語版)』のインストール方法には、

  1. 英語版の『Ubuntu Studio』をインストールして『日本語Remix化』する。
  2. 『Ubuntu 日本語Remix』をインストールして『Studio化』する。

という2パターンがあるらしいのですが、『Ubuntu』を『Studio化』するのは、オンラインからのアップデートに時間がかかるようなので、今回は英語版の『Ubuntu Studio』を『日本語Remix化』する方を採用です。

と言うことで、英語版の最新版『Ubuntu Studio 14.04.1』のisoイメージは、公式サイトのダウンロードから入手しました。

では、インストールを始めましょう!

 

4.いよいよインストール

パソコンの電源を入れて『SONY』のロゴが表示されたら、『F2』キーを押します。『BIOS』メニューが表示されますので、DVDからのブートをHDDからのブートよりも上位にしましておきましょう。

  1.  DVDを挿入して電源を入れるとDVDからブートし、『Language』という画面になりますので、『日本語』を選び実行します。
  2. 『Ubuntu Studio』の起動メニューが日本語で表示されますので、『Ubuntu Studioをインストール』を選んで実行します。
  3. 『ようこそ』と書かれたで言語を選択する画面が表示されますので、『日本語』を選んで続けます。
  4. 『Ubuntu Studio のインストール準備』画面で、チェックボックス2つにチェックを入れて続けます。
  5. 『Ubuntu Studio installation optons』画面で、そのまま続けます。
  6. 『インストールの種類』画面で、『Microsoft Windows XP Home EditionをUbuntu Studioで置き換える』を選んで、『インストール』を押します。
  7. 『どこに住んでいますか?』画面で、『Tokyo』となっていることを確認して続けます。
  8. 『キーボードレイアウト』画面で、『日本語』となっていることを確認して続けます。
  9. 『あなたの情報を入力してください』画面で、各項目を入力して続けます。
  10. 『インストールが完了しました』画面が出たらインストール完了です。『今すぐ再起動する』を押して再起動しましょう。
  11. 再起動すると左上に『ソフトウェアの更新』があるので、更新しておきます。『ソフトウェアの更新』をクリックして『今すぐインストールする』を押します。
  12. パスワードを求められるのでインストール時に入力したパスワードを入力します。
  13. 無事『Ubuntu Studio 14.04.1』が起動しました。

ubuntu studio14.04.1

 

5.日本語化?Remix化?

Ubuntuの日本語チームのサイトや他のサイトなどで調べると日本語化の方法として、日本語チームのリポジトリを追加してパッケージをアップグレードすると書いてあるのですが、『Ubuntu Studio』をインストールした直後から日本語が表示されており、ちょっといじっただけですが、日本語入力もできているようです。

とは言うものの、日本語チームのRemix版では、日本語に関するいろいろな問題点を改善してくれているようなので、詳しくは理解できていませんが、書いてあるとおりにやってみます。(ちなみに入力するのは面倒くさいし、間違えると嫌なので、『Ubuntu Studio』でブラウザを開き、サイトから『Terminal』へコピペしました。)

  1. 画面を右クリックして表示されるメニューから『ここでTerminalを開く』を選び『Terminal』を開きます。
  2. 『wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -』を入力し実行すると、パスワードを聞かれますので入力して実行します。
  3. 同様に『wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -』を実行します。
  4. 続いて『sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list』を実行します。
  5. 『sudo apt-get update』を実行します。
  6. 『sudo apt-get upgrade』を実行します。
  7. 最後に『sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja』を実行します。

以上で無事終わりました。

 

6.インストールを終えて

見た目もなかなか格好良いし、ウィンドウマネジャーに『Xfce』を採用しているので軽量な感じです。気に入りました。

ただ、私には芸術的な才能がないので、

宝の持ち腐れ感は大きいです。

 

映像とか音楽とか作れたら楽しいんだろうなぁ。

Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/AへPlamo Linux 5.3をインストール

WindowsXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズの第6弾です。

以前、『Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/A』にCentOS6.6をインストールしましたが、今回は、もう1台の『Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/A』に他のLinuxをインストールしてみたいと思います。

 

1.Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/Aのスペック

以前も書きましたが、Fujitsuから2003年夏の法人向け(?)モデルとして発表されたノートパソコンFMV-BIBLO NB20D/Aは、CPUにモバイルAMD Athlon XP-M 2000+を搭載し、RADEON7000相当のビデオ機能を統合したチップセットを使ったパソコンでした。

今回使用したパソコンのスペックは次のとおりです。

  • モバイルAMD Athlon XP-M 2000+
  • ビデオ統合チップセット RADEON IGP 320M
  • メインメモリ 512MB(一部VRAMに使用)
  • HDD 40GB
  • フロッピーディスクドライブ
  • DVD-ROM&CD-R/RWコンビネーションドライブ

 

2.Plamo Linux 5.3でいきましょう!

今まで何台かのパソコンに様々なディストリビューションをインストールしてきました。

しかし、3大ディストリビューションといえる(?)ディストリビューションのうち、Debian系とRHDL系のディストリビューションはインストールしてみましたが、Slackware系のディストリビューションはインストールしていませんでした。

思い返せば20年近く前、ノストラダムスの大予言で恐怖の大王が…などと言われていた頃に『Slackware』をインストールしようとしましたが、結局うまくいかず玉砕した苦い思い出があります

その頃は日本語化も有志のプロジェクトみたいなもので対応していて、ちょっと難しかった記憶が…嗚呼。

気を取り直して、今回はプチリベンジとしてSlackware系のディストリビューションをインストールしようと思い探してみたところ、日本人が作っているディストリビューションで、インストールも日本語化されているというディストリビューション『Plamo Linux』の最新版が年末にリリースされていました。

ということで、今回は『Plamo Linux』でいきましょう!

 

3.インストール前の準備

今回も『Plop Boot Manager』を利用してUSBからインストールしたいと思ったのですが、どうもSlackware系のインストーラーでは、途中でインストール元を指定する関係で、簡単にはいかなそうです。

そこで今回は、isoイメージをDVDに焼いてインストールするという正攻法でいこうかと思います。

なお『Plamo Linux』の最新版は、『Plamo Linux5.3』のようですので、リリースアナウンスのとおり、山梨大学のringサーバから『plamo-5.3_x86_dvd.iso』をダウンロードしました。

では、インストールを始めましょう!

 

4.いよいよインストール

『Plamo Linux』のインストーラーはCUIでしたので、今回もスクリーンショットなしでいきます。

  1. DVDを挿入して電源を入れ、『Fujitsu』のロゴが表示されたら、F12キーを連打します。
  2. Boot Device Menuが表示されますので、cd-romを選び実行します。
  3. 暫くして『install login:』プロンプトが表示されたら、『root』と入力して実行します。
  4. 『PLAMO LINUX』のロゴが表示されたら『#』プロンプトに対し、『setup』と入力して実行します。
  5. 『Plamo Linux のセットアップメニューへようこそ』の画面が表示されたら、『cfdisk』を選択し〈了解〉します。
  6. 『HDD selection』画面に移りますので、『/dev/sda』を選び〈了解〉します。
  7. 今回は期限の切れたWindowsXPからLinuxへ載せ替えるのが趣旨ですので、『sda1』や『sda2』など全ての既存エリアを下のメニューで『削除』します。
  8. 初めに『swap』領域を作ります。『基本/論理 空き領域』を選び、下のメニューで『新規作成』-『基本領域』と進むと、『サイズ』を聞いてきますので『512』を入力し実行、追加する領域の場所の指定で『最初から』を選んで実行します。
  9. 『基本領域 Linux』ができていますので、それを選び、下のメニューで『FSタイプ』を実行すると、『続けるには何かキーを入力してください』となるので何かキーを押し、『ファイルシステムタイプを入力してください』となったら、『82』を入力して実行します。
  10. 次に『ルートパーティション』を作ります。『基本/論理 空き領域』を選び、下のメニューで『新規作成』-『基本領域』と進むと、『サイズ』を聞いてきますが、デフォルトで全サイズ容量が表示されているので実行します。
  11. 同じく『基本領域 Linux』ができていますので、それを選び、今度は下のメニューで『ブート可』を実行すると、『フラグ』欄に『ブート』が表示されます。
  12. これでパーティションの設定が出来ましたので、下のメニューで『書き込み』を実行して、『パーティション領域をディスクに書き込んでもよろしいですか』と聞かれたら『yes』とします。
  13. 下のメニューから『終了』を実行します。
  14. 『Plamo Linux のセットアップメニューへようこそ』の画面に戻りますので、下から2番目の『install』を選択し〈了解〉します。
  15. 『Plamo Linuxインストールメニュー』の画面になりますので、『ADDSWAP』を選択し〈了解〉します。
  16. 『スワップ領域が見つかりました』の画面になりますので、〈はい〉を実行します。
  17. 『MKSWAPを使いますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  18. 『スワップパーティションの初期化が終了しました。』の画面が表示されたら、〈了解〉します。
  19. 『スワップ領域の設定完了』の画面が表示されたら、再度、〈了解〉します。
  20. 『インストールを続行しますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  21. 『Linuxをインストールするパーティションの選択:』の画面が表示されますが、選択できるパーティションは1つだけですので、そのまま〈了解〉します。
  22. 『パーティション/dev/sda2のフォーマット』の画面が表示されたら、『Format』を選んで〈了解〉します。
  23. 『/dev/sda2のFS形式の選択』の画面が表示されたら、好きなものを選んで〈了解〉します。どれを選べば良いか分からない場合は、『ext3』を選べば良いらしいのですが、今回は、1番上にあった(デフォルトの?)『ext4』のまま〈了解〉しました。
  24. 『DOS/Windows/Windows NTパーティションの設定』の画面が表示されたら、『Quit』を選んで〈了解〉します。
  25. 『続行しますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  26. 『インストール元の選択』の画面が表示されたら、『1 CD-ROMからインストール』を選んで〈了解〉します。
  27. 『Install from the Plamo Linux CD-ROM』の画面が表示されたら、『scan』を選んで〈了解〉します。
  28. 『CD-ROMが見つかりました』の画面が表示されたら、〈了解〉します。
  29. 『インストール方法の選択』の画面が表示されたら、『plamo』を選んで〈了解〉します。
  30. 『続行しますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  31. 『インストールするカテゴリの選択』の画面で、今回は、『lof』の上でスペースキーを押し『*』を付けて『統合オフィスソフト』もインストールするようにしました。
  32. その後〈了解〉します。
  33. 『継続しますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  34. 『プロンプトモードの選択』画面で、『RECOM』を選んで〈了解〉します。するとインストールが始まります。
  35. 暫くすると 『システム設定』画面になります。システムの設定を行うかの質問に〈はい〉で答えます。
  36. 『install bootloader』画面になるので、『grub』を選んで〈了解〉します。
  37. 『grub-installの実行』画面で〈はい〉を実行します。
  38. 『grub.cfgの内容』が表示されますので、〈終了〉を押します。
  39. 『continue?』の質問に〈はい〉で答えます。
  40. 『grubのインストール先指定(1)』画面で『M』を選んで〈了解〉します。
  41. 『grubのインストール先指定(2)』画面で〈OK〉します。
  42. 『grubをMBRにインストール』画面で〈はい〉を実行します。
  43. 『インストール完了』画面で〈OK〉します。
  44. 『ネットワークの設定?』画面で〈OK〉します。
  45. 『configure your network』画面で〈了解〉を押します。
  46. 『configure your hostname』画面で『plamo』と入力して〈了解〉を押します。
  47. 『configure your domainname』画面で〈了解〉を押します。
  48. 『接続方法の変更』画面で『Dhcp』を選んで〈了解〉します。
  49. 『Specify nameserver ?』の質問に〈いいえ〉と答えます。
  50. 『finish network configuration』画面で〈了解〉します。
  51. 『時間帯の設定』画面で〈はい〉を実行します。
  52. 『システムの最終設定』画面で〈了解〉を実行します。
  53. コマンドラインで『新しいUNIXパスワードを入力してください:』となるので、パスワードを決めて入力します。
  54. 『新しいUNIXパスワードを再入力してください:』に、再度パスワードを入力します。
  55. 『セットアップ完了』画面で〈了解〉します。
  56. 『Plamo Linuxインストールメニュー』の画面に戻りますので、『EXIT』を選んで〈了解〉します。
  57. DVD吐き出され『#』プロンプトになりますので、『reboot』と入力し、実行します。
  58. 『plamo login:』プロンプトになりますので、『root』と 入力し、実行します。
  59. 『password:』と聞かれるので、先ほど設定したパスワードを入力し、実行します。『root@plamo:~#』のプロンプトが現れ、無事CUI画面で起動しました。

 

5.一般ユーザの作成とGUIの起動

実際に使うに当たり、一般ユーザを作成し、その際に使用するWindow Managerを指定します。

  1. rootのコマンドプロンプトで『adduser』と入力し、実行します。
  2. 『Can you read Japanese chars on this term? [y/N]』に『y』と入力し、実行します。
  3. 『新しいユーザのログイン名を指定ください』の問いに好きなログイン名を入力し、実行します。
  4. 『ユーザIDは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  5. 『属するグループは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  6. 『他のグループにも属しますか?』の問いに何も入力せず、実行します。
  7. 『ホームディレクトリは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  8. 『使うシェルは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  9. 『使うWMは?』の問いに『2』を入力し、実行します。
  10. 『ローマ字,かな入力,NICOLA 入力のどれを使いますか?』の問いに『1』を入力し、実行します。
  11. 『伝統的なIMの代わりに新世代IMを使いますか?』の問いに『1』を入力し、実行します。
  12. 『ビジュアルベルを使いますか?』の問いに何も入力せず、実行します。
  13. 『フォントサイズ』を3回聞かれますので、何も入力せず、実行します。
  14. 『アカウントの有効期限は?』の問いに何も入力せず、実行します。
  15. データの確認をしてきますので、実行します。
  16. 『Full Name』『Room Number』『Work Phone』『Home Phone』『Other』と聞かれるので、適当に入力して(または入力せず)、実行します。
  17. 『Enter new UNIX password:』 に新しい一般ユーザ用のパスワードを入力し、確認でもう一度入力します。
  18. 新規に一般ユーザの登録が完了しますので、『exit』と入力し、実行します。
  19. 『plamo login:』に新しいユーザ名を入れ、パスワードも入力します。
  20. 一般ユーザの『CUI』にログインしますので、『startx』とインストールし、実行します。
  21. 『GUI』が起動し、『ようこそXfceへ。初めてパネルが起動されました。』のウィンドウが開きますので、『デフォルト設定を使用する』を押します。
  22. これで、無事インストールが終わりです。

plamo linux

 

5.インストールを終えて

苦節十数年、やっと『Slackware』系のディストリビューションをインストールすることができました。

正確には、『CUI』では世紀末当時もインストールできていたのですが、Window Managerを起動できずにいました。

感無量です。

 

見たところ、メニューもアプリケーションも日本語化されて良い感じです。

が、今回のノートパソコンで使用するには、少し重過ぎる気がします。

メモリを増設するか、違う軽量ディストリビューションに替えるか!?