「Linux」カテゴリーアーカイブ

Linuxに関する投稿です。

Ubuntu Serverで自宅サーバ - ウィルス対策ソフト導入。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、Linuxでは必須ではないらしいのですが、念のため『ウィルス対策ソフト』を導入してみたいと思います。

1.Linuxでの『ウィルス対策』は必要?

結論から言うと『Linuxのためにはウィルス対策は必要ない』という意見が多いようです。

  • Linuxで動作するウィルスは少ない
  • セキュリティが強固で、感染しても被害は部分的
  • サーバは、同じプログラムを動かしていることが多く、新たなプログラムを実行する機会が少ない
  • 基本的にプログラムの入手先が公式リポジトリなど限定的で、ウィルスを受け取る機会が少ない

などの理由が挙げられていました。

では何故Linuxにも『ウイルス対策ソフト』を導入するのでしょうか?

もちろん『念のため』ということもあるのですが、

ファイルサーバなどにWindowsなど他のOS向けのウィルスが置かれてしまい、それが拡散するといったことが起きないようにする。

というのも大きな理由のようです。

Linuxの『ウイルス対策ソフト』なのに、Windowsなど他のOS向けのウィルスも検出できるんですね。凄い!

 

今回のサーバでは、ファイルサーバも導入する予定なので、『ウイルス対策ソフト』も導入してみたいと思います。

 

2.『ClamTK』の導入

それでは、Linuxでよく使われており、Windows向けのウィルスも検出できるという『ClamTK』をインストールします。

あ、実際のウィルス対策は『ClamAV』というソフトで、『ClamTK』はそのGUIフロントエンドということですが、synapticパッケージマネージャから『ClamTK』をインストールすると本体の『ClamAV』もインストールされます。

clamtkインストール

適用を押してインストールが終わると、アプリケーションメニューのアクセサリから『ClamTK』を起動できるようになります。

clamtk起動画面

『GUIバージョン』と『シグネチャ』に赤い警告が出ていますが、無視します。

『GUIバージョン』は、Ubuntuでは、最新版がインストールされないのですが、このままで問題ないそうです。

『シグネチャ』は、ウィルスの定義ファイルなので最新にしておかなくてはいけません。

『定時スキャン』と『シグネチャアップデート』の時間をスケジュールから設定します。

『ウィルススキャナー』ウィンドウから、『拡張』-『スケジュール』と開き、それぞれの時間を『+』ボタンを押して設定します。

clamtkスケジュール設定画面

同様に『ウィルススキャナー』のウィンドウから、『設定』ボタンを押して『設定』ウィンドウを開き、ウィルススキャンの設定をします。

  • Scan hidden files - 隠しファイルや隠しフォルダもスキャンする
  • Scan difectories recurslively - サブフォルダの中もすべてスキャンする
  • Scan for Potentially Unwanted Applications(PUA) - 不要と思われるアプリもスキャンする
  • 20MB以上のファイルもスキャンする
  • Scan samba-related directories - sambaでマウントした共有フォルダをスキャンする

必要に応じてチェックを付けます。

今回は全てににチェックを付けてみました。

clamtkスキャン設定

 

3.作業を終えて

インストールから設定まで簡単にできましたが、実際にウィルス感染をしていないので、不具合なく動いているのかは未確認です。(こればっか!)

テストファイル(擬似的なウィルス?)というものを入手して、チェックする方法もあるようですので、簡単に紹介すると、

  1. テストファイルをインストールして
    sudo apt-get install clamav-testfiles
  2. テストファイルをホームにコピーし
    cp -r /usr/share/clamav-testfiles ~/
  3. スキャンを実行

でできるようですが、私は面倒くさいのでやっていません!

Ubuntu Serverで自宅サーバ - セキュリティ更新の自動化。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回も、サーバとして必須(?)の『自動的にセキュリティ関連の更新をする』ようにしてみたいと思います。

 

1.GUIでの設定、CUIでの設定-どちらが簡単?

Ubuntuのデスクトップ版では、GUIのツール『ソフトウェア・ソース』から、『重要なセキュリティアップデート』や『推奨アップデート』などを定期的に更新する様に設定することができるようですが、当然のように今回の環境ではインストールされていませんでした。

一方CUIでは、『unattended-upgrades』で同様に『重要なセキュリティアップデート』や『推奨アップデート』を定期的に更新する様に設定することができるようです。

こちらは『Ubuntu Server 14.04 LTS』のインストール時にシステムのアップグレードを『自動的にアップデートしない』にしたので、インストールされていないと思っていたのですが、起動はしていないもののインストールされてます。

しかも初期設定のままで良ければ、コマンドを1つ実行するだけで設定も完了するようです。

と言うことで、今回はこの『unattended-upgrades』で『自動的にセキュリティ関連の更新』をすることにします。

 

2.『unattended-upgrades』で自動更新

まず、念のため『unattended-upgrades』がインストールされていることを確認します。

ターミナルエミュレータを起動し、

sudo aptitude search unattended-upgrades

と入力して実行します。

i    unattended-upgrades              – automatic installation security upgrade

と表示されたらインストールされています。

もし先頭に『i』が表示されていなければ、インストールされていませんので、次のコマンドを実行してインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install unattended-upgrades

そして『unattended-upgrades』を起動します。

sudo dpkg-reconfigure -plow unattended-upgrades

と入力して実行すると、確認のためのウィンドウが開きますので、『はい』を押します。

unattended-upgrades確認

これで、『重要なセキュリティアップデート』が自動で更新されるようになったハズです。

 

3.作業を終えて

一応設定を終えたものの、実際に不具合なく動いているのか未確認です。

デフォルトの設定では、毎日アップデートを確認しているということで、『重要なセキュリティアップデート』が配付されたらログに出力されると思いますので確認してみます。

なおログは『/var/log/unattended-upgrades/』に出力されるようです。

またデフォルトの設定では、『重要なセキュリティアップデート』のみ更新されます。

サーバなので、これで良いと思いますが、『推奨アップデート』も自動化したい場合は、

sudo vi /etc/apt/apt.conf.d/50unattended-upgrades

として設定ファイルを開き、

//          “${distro_id}:${distro_codename}-updates”;

 

の『//』を消せばよいようです。

この設定ファイルでは、その他にも『unattended-upgrades』の挙動を設定できる様ですが、難しそうなので、

パス!

 

 

Ubuntu Serverで自宅サーバ - IPアドレスの固定化。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、サーバとして必須(?)の『IPアドレスの固定化』をしてみたいと思います。

 

1.GUIの設定ツールを使用した設定

Ubuntuのデスクトップ版では、ネットワーク接続の設定からGUIで簡単に『IPアドレスの固定化』ができるようですが、サーバー版にXfceをインストールした現状では、GUIの設定ツールがインストールされていません!

いろいろ調べたところ、synapticパッケージマネージャから『network manager gnome』のパッケージをインストールすれば、デスクトップ版と同じ様なGUIの設定ツールがインストールできるようです。

インストールするだけでネットワーク接続の編集ができるのであれば、GUIでお気軽に自宅サーバを構築するのに便利だと思い実際にインストールしてみましたが、インストールしただけでは、設定ツールが機能しません

どうやら、既に機能しているネットワーク接続の設定ファイルをテキストエディタで変更してから、GUIの設定ツールを使用して設定し直す必要があるようです。

  1. synapticパッケージマネージャの『クイック検索』で『network manager gnome』を検索し、インストール指定をしてから適用
  2. ターミナルエミュレータを起動し、適当なエディタで『/etc/network/interfaces』を開く
    sudo vi /etc/network/interfaces
  3. 次の2行の先頭に『#』を入力して、コメントアウトし保存する
    # auto eth0
    # iface eth0 inet dhcp
  4. アプリケーションメニューからGUIの設定ツールを開き、新規に固定アドレスの接続設定を作成する
  5. パソコンを再起動する

以上のことをすれば、『IPアドレスの固定化』ができそうですが、これではGUIの設定ツールをインストールする意味がないと言うか、インストール分だけ無駄な気がします。(しかも、『gdm』のインストールが必要かもしれません。)

今回はGUIの方が面倒なので、やめましょう。

 

2.設定ファイルをテキストエディタで変更

設定ファイルをテキストエディタで変更して『IPアドレスの固定化』をする方法は、サーバー版では通常の方法なので、ネットでもたくさんの情報が出てきます。

先ほども出てきた、既に機能しているネットワーク接続の設定ファイル『/etc/network/interfaces』をテキストエディタで変更します。

  1. ターミナルエミュレータを起動し、適当なエディタで『/etc/network/interfaces』を開く
    sudo vi /etc/network/interfaces
  2. 次の行の先頭に『#』を入力して、コメントアウトする
    # iface eth0 inet dhcp
  3. それぞれの環境に応じて設定を入力する(今回は固定したいIPアドレスが『192.168.1.201』、ルーターのアドレスが『192.168.1.1』の場合の例)
    iface eth0 inet static
    address 192.168.1.201
    network 192.168.1.0 (最後を0にすれば良いみたい)
    netmask 255.255.255.0 (通常はこれでOKでしょう)
    broadcast 192.168.1.255 (最後を255にすれば良いみたい)
    gateway 192.168.1.1
    dns-nameserver 192.168.1.1
  4. 保存してエディタを閉じ、パソコンを再起動する

 

3.作業を終えて

ネットワークと言う目に見えないものの設定なだけに、どこかで不具合がでるのではないかと心配ですが、今のところ大丈夫のようです。

特に設定ファイルに記述するアドレスの類は、それぞれの環境によって違うと思いますのでご注意ください。

 

今回は、GUIの設定ツールで作業を進めようとして『Gnomeディスプレイマネージャー』までインストールしてしまったため、環境が滅茶苦茶になってしまいました。

挙句、GUIの設定ツールを使用する必要性がないと判断。

泣きながら再インストールしましたよ。。。あぁ

Ubuntu Serverで自宅サーバ - デスクトップなどのフォルダ名を英語に。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、ホームディレクトリ内の『デスクトップ』『ドキュメント』『ダウンロード』といった『良く知られたフォルダ』を日本語表記から英語表記にしたいと思います。

 

1.ホームディレクトリ内のフォルダ

『Ubuntu』を日本語でインストールしたため、ホームディレクトリ内にある『デスクトップ』『ドキュメント』『ダウンロード』『ミュージック』『ピクチャ』『公開』『テンプレート』『ビデオ』の8フォルダの名前が日本語表記になっています。

日本語表記のディレクトリ

このままでも問題ないのかもしれませんが、自宅サーバとして他のパソコンからアクセスすることを考えると、『文字化け』などどんな問題がでてくるか分かりません!

また、コマンドによる操作に慣れてきたときに、いちいち日本語入力モードに切り替えて入力するのは面倒です。

そもそも、『デスクトップ』とか『ドキュメント』とか、

いくら何でも、日本語表記にしなくても分かりますって!

 

と言うことで、英語表記に変更しておきます。

 

2.『xdg-user-dirs-gtk』のインストール

フォルダ名を一括で変換してくれるツールがあります。

『tool to manage well known user directories (Gtk extension)』と言う名前らしいのですが、つまり『良く知られたユーザディレクトリの管理ツール』でしょうか?

このツールで一発なのですが、Ubuntuサーバでは、このツールもインストールされていないので、前回インストールした『Synapticパッケージマネージャ』を使用してインストールします。

  1. 『アプリケーションメニュー』の『設定』から、『Synapticパッケージマネージャ』を起動
  2. 『クイック検索』欄に『xdg-user』と入
  3. 『パッケージ』のところに『xdg-user-dirs-gtk』が表示されますので、左側のチェックボックスの上で右クリックして『インストール指定』を選択
  4. 『適用』ボタンを押下

xdg-user-dirs-gtkインストール

確認のウィンドウが開きますので、『Apply』ボタンを押してインストールします。

xdg-user-dirs-gtkインストール確認

 

3.『良く知られたフォルダ』を英語表記に変更

それでは、日本語表記から英語表記に変更します。

  1. 画面下部のパネルから『ターミナルエミュレータ』を起動
  2. 『LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update』と入力し実行
  3. 『Update standard folders to current language?』というウィンドウが開きますので、『Update Names』ボタンを押下

フォルダ名を英語表記に

無事にツールが終了しました。

ホームディレクトリを開くとフォルダが日本語表記になっています。

が、『デスクトップ』と『Desktop』が混在し、しかも『デスクトップ』側がパソコンのデスクトップ画面とリンクしています。

英語表記のディレクトリ(再起動前)

パソコンを再起動してみます。

英語表記のディレクトリ(再起動後)

パソコンのデスクトップ画面とリンクしているフォルダが『Desktop』の方になりましたので、『デスクトップ』フォルダを削除して作業完了です。

英語表記のディレクトリ(最終)

 

 

4.作業を終えて

非常に簡単に作業が終わりました。

と言いたいところなのですが、実際は、一度『Desktop』フォルダと『デスクトップ』フォルダの混在への対処が分からず失敗し、『Ubuntuサーバ』が起動しなくなってしまいました。

泣きながら、『Ubuntuサーバ』を再インストールしました。。。嗚呼

 

実施される方は、ご注意を!

 

Ubuntu Serverで自宅サーバ - Synapticパッケージマネージャのインストール。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、今後のためにグラフィカル環境でパッケージ管理ができるよう『Synaptic パッケージマネージャ』をインストールしたいと思います。

 

1.パッケージ管理ツール

今までは、いろいろなソフトウェア(パッケージ)をコマンドラインからインストールしてきました。

そうパッケージ管理ツールの『APT』です。

  • apt-get install – 新しいソフトウェアのインストール
  • apt-get update – リポジトリの更新
  • apt-get upgrede – インストール済みのソフトウェアの更新

とういうコマンドを今まで使ったと思います。

折角『Ubuntu Server』に『Xfce』をインストールして、グラフィカル環境でお気軽にサーバー環境を整えようと思っているのに、

何かをインストールする度にこれはないよなぁ。

 

ということで、グラフィカルなパッケージ管理ツールの『Synaptic パッケージマネージャ』をインストールすることにしました!

 

2.『Synaptic パッケージマネージャ』のインストール

『Xfce』が起動しているところからです。

  1. 画面下部のパネルから『ターミナルエミュレータ』を起動
  2. sudo apt-get install synaptic

これだけでインストールされ、アプリケーションメニューに追加されます!

 

3.インストールを終えて

インストール、非常に簡単でした。

グラフィカルなパッケージ管理ツールとしては、『Ubuntuソフトウェアセンター』もあり、デスクトップ版のUbuntuでは、こちらが採用されていますが、実際にインストールしてみたところ、

  1. このパソコンのスペックでは、非常に重たくて嫌になってしまう
  2. 何故だかメニューなどが英語表記(英語版?)になってしまう

という状態だったので、止めました。

蛇足ですが、『Ubuntuソフトウェアセンター』のインストール方法は、

  1. 画面下部のパネルから『ターミナルエミュレータ』を起動
  2. sudo apt-get install software-center

これだけでした。

Ubuntu Serverで自宅サーバ - Xfceを自動で起動する。

FMV-BIBLO に『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、前々回インストールしたデスクトップ環境の『Xfce』が、ログイン時に自動で起動するように設定したいと思います。

 

1.『startx』だけで日本語の『Xfce』を起動させる

これまでのインストールや設定で、『LANG=ja_JP.UTF-8 startx』とすれば、『Xfce』が日本語で起動するようになっています。

コマンドラインから『Xfce』を起動するにしても、日本語以外で起動することはないと思いますので、『LANG=ja_JP.UTF-8』を入力しなくても良いように設定します。

以前、『CentOS6.6』を設定した時と同じ方法を試したら、上手くいきましたので紹介します。

  1. ターミナルエミュレータを起動し、適当なエディタで、『/usr/bin/startx』というスクリプトファイルを開く(今回も『vi』を使用した例)
    sudo vi /usr/bin/startx
  2. 『a』キーを押して入力モードに入る
  3. 『upset SESSION_MANAGER』の行と『userclientrc=$HOME/.xinitrc』の行の間あたりに『LANG=ja_JP.UTF-8』の行を書き加える
    upset SESSION_MANAGER
    LANG=ja_JP.UTF-8
    userclientrc=$HOME/.xinitrc
  4. 『ESC』キーを押して編集モードに入る
  5. 『:wq』と入力して実行し、変更を保存する

これで、今後はコマンドラインから『startx』だけで、日本語の『Xfce』が起動するようになります。

 

2.ログインと同時に『Xfce』を起動させる

本題の『Xfce』の自動起動です。

『CentOS6.6』の時は、『runlevel』を書き換えるだけで良かったのですが、今回は上手くいきませんでした。

いろいろなサイトのいろいろな方法を試してみたのですが、結局上手くいったのは、次の方法だけでした。

  1. ターミナルエミュレータを起動し、『~/.bashrc』という設定ファイルを開く
    sudo vi ~/.bashrc
  2. 文末へ移動し、『a』キーを押して入力モードに入る
  3. 次の命令を入力する
    if [ “$(tty)” = “/dev/tty1” -o “$(tty)” = “/dev/vc/1” ] ; then
      startx
    fi
  4. 『ESC』キーを押して編集モードに入る
  5. 『:wq』と入力して実行し、変更を保存する

これで、パソコン起動後にログインIDとパスワードを入力すると、『Xfce』が自動で起動するようになります。

 

3.作業を終えて

今回も手探りでしたが、どうにかできました!

とは言っても、本当は『GUI画面からログイン』したかったのですが、

まぁ良しとしましょう。。。

 

何となく『ディスプレイマネージャー』なるものがカギを握っていて、いろいろなサイトのいろいろな方法が上手くいかなかったのも、その辺に問題があるのではないかと想像していますが、ちょっと勉強不足で分かりません!

誰か詳しい人がいたら、教えてください!

Ubuntu Serverで自宅サーバ - かな漢字変換できるようにする。

FMV-BIBLO NB20D/Aに『Ubuntu Server』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、『かな漢字変換』ができるように『fcitx-mozc』を導入したいと思います。

因みに前回は、GUI環境として『Xfce』をインストールしました。

 

1.インプットメソッドは、『IBus』か『Fcitx』か

日本語を含む多言語を入力するための仕組みである『インプットメソッド』として、本家(国際版)の『Ubunt 14.04 LTS』では、『IBus』が採用されているらしいのですが、日本語版の『Ubunt 14.04 LTS 日本語Remix』では、『Fcitx』が採用されています。

『IBus』では次のような使用上の難点があるため、『Fcitx』の方が良いようです。

  • 直接入力になっているのか、全角入力になっているのか一目でわからない
  • 言語バーを表示することができない

ということで、インプットメソッドは、『Fcitx』でいきましょう!

 

2.かな漢字変換エンジンは、『Anthy』か『Mozc』か

日本語の『かな漢字変換』を行う仕組みは、本家(国際版)の『Ubunt 14.04 LTS』では、『Anthy』が採用されているらしいのですが、日本語版の『Ubunt 14.04 LTS 日本語Remix』では、『Mozc』が採用されています。

『Mozc』の方が圧倒的に変換効率は良いそうですが、『Ubuntu』の仕組み(作りこむ手間?)の関係で、『Anthy』がデフォルトとなっているようです。

ということで、かな漢字変換エンジンは、『Mozc』でいきましょう!

 

3.『fcitx-mozc』の導入

いろいろ書きましたが、餅は餅屋、日本語環境は『Ubuntu Japanese Team』、つまりは『Ubunt 14.04 LTS 日本語Remix』で採用されている日本語入力環境に従いましょうということです。

導入は簡単です。

  1. 『画面下のパネル』または『アプリケーションメニュー』から『ターミナルエミュレータ』を起動します。
  2. 『sudo apt-get install fcitx-mozc』と入力して実行します。
  3. インストールが無事に終了したら、パソコンを再起動します。

これで、『かな漢字変換』による入力ができるようになりました!

 

4.作業を終えて

インストールはとても簡単でした。

実際のところ、『Ibus』と『Anthy』を使っての比較をした訳ではないのですが、その道の専門家である『Ubuntu Japanese Team』の皆さんが取り入れているものなので、間違いはないでしょう。

試してみても、問題なく動作していますし。

それから、『サーバー環境に日本語入力は必要ないのでは』という声も聞こえてきそうですが、

日本人なので、とりあえず

 

と言うことでお許しください。

Xfceログイン時のセッションを削除する方法!

今回は、Xfceのログイン画面で『新規セッション』を作成したことによって、複数のセッションができた場合に、不要となったセッションを削除する方法について投稿します。

 

1.事の発端

『Ubuntu 14.04 LTS Server』へGUI環境を導入するために『Xfce』をインストールしました。

無事に『Xfce』が起動し喜んでいたのですが、少しいじって何度目かの再起動、再ログインをしたときに、『エラーダイアログ』が表示されるようになってしまいました。

しかも一度に同じダイアログが何個も!

 

メモを取り忘れたので、ちょっと違うかも知れませんが、次のようなメッセージだったと思います。

『パネルの再起動に失敗しました。動作中のxfce4-panelインスタンスが見つかりませんでした。

パネルを起動しますか?起動した場合、ログアウト時にセッションを保存すれば次回ログイン時にパネルは自動起動されます。』

そしてこの『エラーダイアログ』をクリックしまくると、

新たな『エラーダイアログ』が表示されます(涙)

 

『パネルはキオスクモードで動作しているため、一般のユーザがパネルの設定を変更することは許可されません。』

何度再起動しても、同じ状態です。困った。

※結局、『キオスクモード』なるものを解除する方法は分かりませんでした。

 

2.新規セッションでログインする

このエラーに対処するために、ネットで調べましたが、解決方法が見つからず、試しに『新規セッション』を作成し、別セッションでログインしたら『エラーダイアログ』は表示されませんでした。

これが正しい対処法かは分からないのですが、一先ず『エラーダイアログ』が表示されるセッションは無視して、新しく作成したセッションを使うことにしました。

ちなみに新しいセッションの作り方は以下のとおりです。

  1. 『アプリケーションメニュー』から『設定』-『セッションと起動』を開きます。
  2. 『一般』タブの『ログイン時にセッションを選択する』にチェックを入れて閉じます。
  3. ログアウトします。
  4. Xfceを起動します(ここでは、『LANG=ja_JP.UTF-8 startx』)。
  5. セッションの選択ウィンドウが開きますので、『新規セッション』を選びます。
  6. 新規セッション名を入れて、『OK』を押します。
  7. 新たなセッションでログインできました。『エラーダイアログ』はもうでません!
  8. 『ログイン時にセッションを選択する』のチェックを外します。

 

3.余分な『セッション』を削除する

このようにして『新規セッション』でログインできるようになり、『ログイン時にセッションを選択する』のチェックを外してしまえば、何事もなかったかのように使うことができます。

しかしながら、そんな幸せの裏では、『エラーダイアログ』が表示される壊れたセッションが残ってしまっています。

気持ち悪いので、要らなくなった『セッション』の削除の方法を試行錯誤してみたところ、次の方法で削除することができました。

1) 今ログインしているセッション以外のセッションを全て削除する場合

  1. 『~/.cache/sessions/』の中に入っている『xfce4-session-ホスト名:ディスプレイ番号』という名前のファイルを削除する。
  2. 『~/.cache/sessions/thumbs-ホスト名:ディスプレイ番号/』の中に入っている『セッション名.png』という名前の画像ファイルを削除する。
  3. ログアウトする。その際『次回ログインのためにセッションを保存する』にチェックを入れる。

2) 特定のセッションを削除する場合

  1. 『~/.cache/sessions/』の中に入っている『xfce4-session-ホスト名:ディスプレイ番号』という名前のファイルをエディタで開き、不要なセクション(不要な[セッション名]以下、次の[セッション名]まで)を削除する。
  2. 『~/.cache/sessions/thumbs-ホスト名:ディスプレイ番号/』の中に入っている『セッション名.png』という名前の画像ファイルを削除する。

 

  • 『ホスト名』は、『Ubuntu 14.04 LTS Server』をインストールした際に入力したホスト名
  • 『ディスプレイ番号』は、通常は『0(ゼロ)』でしょうか
  • ファイルマネジャーなどでファイル操作する場合は、『隠しファイルを表示』にすること

 

4.最後に

『Xfce』のマニュアル(あるのか?)を見たり、プログラムを解析したりして見つけた方法ではないので、この方法が正しい方法なのかは、正直なところ分かりません!

ネットで解決方法を探しても、同じことで困っている人が数人いたようですが、最終的な解決に至っていない感じだったので、少しでもお役に立てればと私なりに対処した方法を投稿しました。

なので言っておきます。

間違ってたらごめんなさい!

Ubuntu Serverで自宅サーバ - Xfceをインストール。

FMV-BIBLO NB20D/Aに『Ubuntu Server』をインストールして、自宅で『ファイル共有』や『メディアサーバ』『ゲームサーバ』などができたら便利で楽しいだろうなぁ-じゃあ、やってみよう!という企画です。

今回は、GUI環境として『Xfce』をインストールしたいと思います。

因みに前回は、『Ubuntu 14.04 LTS Server』をインストールして、日本語の文字化けに対処しました!

 

1.自宅でサーバ構築にあたっての方針

そもそもサーバは、『CUI環境(しかも英語!)』で運用することが多いらしいのですが、自宅で楽しく遊ぶのが目的なので、この企画の方針は次のようにしたいと思います。

  1. 小難しいコマンドなどは(カッコイイけど)出来るだけ抜きにして、『GUI』でできることは『GUI』で行う。
  2. 気づいていない人も居るかも知れませんが、)私は英語が苦手な一般的な日本人なので、出来るだけ日本語で表示されるように設定する。
  3. とは言っても古いパソコンを使用するので、あまり重たくならないように気を付ける。
  4. あとは、楽しく。辛いのは嫌い

大体こんな感じで、気軽に構築してきたいと思います。

 

2.Japanese Teamのパッケージリポジトリを追加

『Ubuntu日本語Remix』を提供してくださっている『Ubuntu Japanese Team』のサイトでは、残念ながら『Ubuntu Server』の日本語Remix版は出していないようです。

しかしながら、『Ubuntuの日本語環境』というページ、Japanese teamによる追加パッケージの利用方法として『サーバ版を使用している場合は…』とありますので、『Ubuntu Server』にも適用できそうです。

実際にどんな効果があるのかは理解できていませんが、適用して損はなさそうなので実施してみます。

コマンドプロンプトから、次の3つのコマンドを実行します。

  • wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add –
  • wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add –
  • sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list

以上のコマンドが無事終了したら、お決まりの2つのコマンドを実行します。

  • sudo apt-get update (サーバからパッケージリストを取得する)
  • sudo apt-get upgrade (パッケージをアップグレードする)

 

3.GUI環境のインストール

ではでは、本題の『GUI環境』のインストールです。

あまり重くなく使えて、日本語も使えて、かつインストール方法を見つけることができた『GUI環境』は、次のとおりでした。

  1. Fluxbox
  2. LXDE
  3. Xfce
  4. MATE

『Fluxbox』は、非常に興味があるウィンドウマネジャーなのですが、少し難しそうなのでパスします。

『MATE』は、別途リポジトリの追加が必要そうなので、(その辺の仕組みが良く分かってないので)パスします。

『LXDE』と『Xfce』との一騎打ちですが、『LXDE』は非常に軽量だった記憶があるのですが今回はパスし、(ネズミのマスコットが可愛いので)、『Xfce』をインストールしようと思います。

なお、『Xfce』なら『Xubuntu』、『LXDE』なら『Lubuntu』という公式のフレーバーがあるので、それをインストールして、日本語化とオフィスなどの不要アプリケーションの削除をした方が早いのでは!という意見もあるかとは思います。

が、どうやら『Xubuntu』や『Lubuntu』を適用すると折角の『LTS』なのにサポート期間が5年から3年に短くなってしまうようなので、別途デスクトップ環境をインストールすることにします。

いつものように前置きが長くなりましたが、インストールです。

まず日本語フォントをインストールしておきます。

  • sudo apt-get install fonts-takao-pgothic
  • sudo apt-get install fonts-takao-gothic
  • sudo apt-get install fonts-takao-mincho

日本語フォントが無事にインストールできたら、『Xfce』をインストールします。

  • sudo apt-get install xfce4

ついでに『xfce4』の便利グッズをインストールします。

  • sudo apt-get install xfce4-goodies

(これらのコマンドは、sudo apt-get install fonts-takao-pgothic fonts-takao-gothic…とスペースで区切って一度に実行するすることができますが、初心者なので問題発生時の切り分けが簡単になるように1つ1つ実行しています。)

 

4.Xfceを日本語環境で起動

それでは、Xfceを日本語環境で起動し、初期設定をします。

  1. 『LANG=ja_JP.UTF-8 startx』と入力して実行します。
  2. 『パネル』ウィンドウがが開き、『ようこそXfceへ。初めてパネルが起動されました。…』というメッセージが表示されますので、『デフォルトを使用する』ボタンを押します。(これはお好みで!)
  3. 画面下部の『パネル』の中のアイコンが表示されていないので、設定を変更します。『アプリケーションメニュー』から『設定』-『外観』を起動し、『アイコン』タブを選んで『Tango』を選択、『Close』ボタンを押します。

これで無事にインストールが終わりました。

 

5.インストールを終えて

何度か試行錯誤を繰り返しながら、文字化けなど問題が出ないような流れでインストールする(私なりの)方法が、以上のとおりです。

途中、パネルがオカシクなり、『Xfce起動後に毎回エラーメッセージが出てしまう。』という原因不明のトラブルにも遭いましたが、その辺の対処法も見つけましたので、今後投稿したいと思います。

また日本語入力など、もう少し設定することもあるのですが、

今日のところは、ここまで!

Ubuntuサーバーの日本語化-文字化けに対処する!

先日、Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/Aへ『Ubuntu 14.04 LTS Server』をインストールしましたが、その際、日本語の文字化けが酷かったので、対処法をネットで色々と調べてみました。

 

1.言葉は同じ『日本語環境の構築』なのですが

インターネットで『Ubuntuサーバー 文字化け』や『日本語』などで検索すると、『日本語環境の構築(文字化けへの対応など)』について、複数の方法が見つかりました。

しかしながら、実際にそれらの方法を試しても、望んでいたとおりの結果が得られないものもあり、初心者としては、困惑するばかりでした。

結局、『どんな状態から、日本語環境を構築したいか(文字化けに対処したいか)』によって方法が違うようなのですが、私のような初心者には、それが明記されていないことが混乱の元だったので、調べた結果を整理しておきたいと思います。

例によって、初心者の調べた内容なので、

『間違い』や『勘違い』があるかも知れません!

 

2.混乱した最大の原因

先ず、大前提として『Ubuntu 14.04 LTS Server』をインストールし、ログインした直後の『パソコンのCUI画面(標準コンソール)』では、日本語は文字化けして表示できないそうです。

それにも拘わらず、『Ubuntuサーバーの日本語環境構築』と銘打って、言語の設定(ロケール)を日本語に直す方法が書かれたサイトが沢山ありました。

ロケールを変えても日本語は表示されないし、そもそも日本語でインストールすれば、勝手にロケールも日本語になっているのに、何故、これほどまでに『ロケールの変更方法』がでてくるのでしょう。

どうやら、

  1. サーバーは、英語で運用することが多い(ほとんど?)
  2. 他のパソコンからリモートでサーバーに接続したとき、ロケールが日本語になっていれば、そちらのパソコン側では日本語を表示できる

とういうことのようなのです。(実験はしていませんが。。。)

このことに気付くまでに、何回インストールし直したことか(涙)

 

3.場合分けして、『日本語環境の構築』

前置きが長くなりましたが、場合分けして方法を整理してみます。

1)英語でインストールした後、日本語環境を構築する場合

主にリモート接続したパソコンからサーバを操作する(標準的な?)使い方で、日本語環境を構築すると言う場合、このことを指すのだと思います。(ちょっと自信なし)

これで、リモート接続したパソコンでは日本語表示になります(と思います)が、サーバーパソコンでは、文字化けになります。

  1. 日本語関連のパッケージをインストールする
    sudo apt-get install language-pack-ja-base language-pack-ja
  2. ロケールを日本語に変更する
    sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE=”ja_JP:ja”
    source /etc/default/locale

 2)日本語でインストールした後、サーバーパソコン側の文字化けに対処する場合

(上記『1)』で』日本語環境を構築した後も対象です。)

サーバーパソコンの画面(標準コンソール)では日本語が表示できないため、ロケールを英語にして文字化けを無くします。

リモート側では、そのまま日本語表示になる(と思います)。

  1. 適当なエディタで、『~/.bashrc』という設定ファイルを開く(以下は『vi』を使用した例)
    vi ~/.bashrc
  2. 『G』を押して、文末へ移動する
  3. 『$』を押して、行末へ移動する
  4. 『a』を押して、入力モードにする
  5. 『Enter』を2回押して改行し、次の命令を入力する
    case $TERM in
         linux)LANG=C ;;
         *)LANG=ja_JP.UTF-8 ;;
    esac
  6. 『Esc』を押して、編集モードにする
  7. 『:wq』と入力して実行し、変更を保存する
  8. 変更した設定ファイルを反映させる
    source ~/.bashrc

 3)日本語でインストールした後、日本語対応ターミナルエミュレータを入れる場合

あまり推奨されていないようなのですが、サーバーパソコンの画面で、日本語を表示できない『標準コンソール』から、日本語が表示できる『fbterm』というターミナルエミュレータを起動し、日本語を表示できるようにします。

  1. 『fbterm』をインストールする
    sudo apt-get install fbterm
  2. 日本語フォントをインストールする(今回は『unifont』をインストールした例)
    sudo apt-get install unifont
  3. デフォルトの文字サイズ『12』では文字が潰れるので、『~/.fbtermrc』という設定ファイルを変更して文字サイズを『16』にする(以下は『vi』を使用した例)
  4. 『~/.fbtermrc』をエディタで開く
    vi ~/.fbtermrc
  5. 矢印キーで『font-size=12』を探す
  6. 『a』を押して、入力モードにする
  7. 『12』を『16』に書き換える
  8. 『Esc』を押して、編集モードにする
  9. 『:wq』と入力して実行し、変更を保存する
  10. 『fbterm』を起動する
    sudo fbterm

 

4.作業を終えて

今回は、良く分からないながらも、どうにか解決することができました!

とは言うものの、初心者が見よう見まねで作業をしましたので、『無駄な部分』『勘違いしている部分』などもあるかも知れません。

ちなみに、今後は『軽量なデスクトップ環境』をインストールする予定なので、『2)』の方法で、標準コンソールのまま英語表示になるようにしていじっていますが、今のところ特に問題は起こっていません。

また、『1)』については、リモート接続する環境を構築するまでに至っていませんので、実験していませんが、そのうち試してみたいと思っています。