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Ubuntu Serverで自宅サーバ - USBハードディスクを自動マウント。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバを楽しんでいます!

今回は、サーバのデータを保存するためにUSBハードディスクを自動でマウントするようにしてみたいと思います。

 

1.サーバのデータ保存用にUSBハードディスク

いままでの作業で、ノートパソコンをサーバとして使う下準備ができてきました。

今後実際にファイルサーバやメディアサーバなどを運用していきたいと思っていますが、そのためには内蔵のハードディスクだけでは容量が少な過ぎます。

また、USBで外付けしたハードディスクにデータを保存しておけば、火事や地震など不測の事態になったときに『スポッ』と抜いて持って逃げることができます。

『スポッ』とか書きましたが、しっかりアンマウントはしましょう。

ただし、アンマウントにこだわって、逃げ遅れても責任は負えません!

 

話が若干ズレました、戻します。

 

サーバなので24時間動かし続けるつもりではいますが、再起動の度に手動でUSBハードディスクをマウントするのは面倒です。

そこで自動マウントの設定をするのですが、残念ながら『Ubuntuサーバー』+『Xfce』の環境ではGUIで設定する方法を見つけることができませんでした。

『Ubuntuデスクトップ』では簡単にできるみたいなのですが、そんな重い環境は、今回のノートパソコンではマトモに動きません!

ということで、いまの環境で出来るだけ簡単に設定してみます。

 

2.識別子『UUID』を調べる

それでは、設定に入ります。

USBハードディスクを接続してノートパソコンを起動し、『Xfce』の画面までいきます。

 

ちなみに、今回使用したUSBハードディスクは、以前Amazonで衝動買いした『Transcend USB3.0/2.0 2.5インチポータブルHDD 耐衝撃 M3シリーズ 1TB  (TS1TSJ25M3B)』です。

前回ノートパソコンのバッテリー機能を使ってUPS代わりになるよう設定しましたが、停電時にハードディスクの電源が突然切れたら意味がありません

そんな訳でUSBからの電源で動くポータブルハードディスクを使用することにしました。

 

このUSBハードディスクを自動でマウントするように設定すのですが、その際に誤って違う媒体をマウントしてしまうことがないように、固有の識別子『UUID』を使って設定します。

USBハードディスクの『UUID』の調べ方です。

  1. デスクトップ画面で暗転しているUSBハードディスクのアイコンをダブルクリックします。
  2. 『~(/dev/sdb1)をマウントするには、認証が必要です。』とメッセージがでますので、『/sdb1』の部分(この部分は環境によって異なります)を書き留めます。
  3. 『cancel』して閉じます。
  4. ターミナルエミュレータを起動し、次のコマンドを入力してください。
    ls -l /dev/disk/by-uuid
  5. パソコンに接続されているハードディスク等の『UUID』が列挙されます。
  6. 『->』の前に書かれているハイフンで区切られた英数字が『UUID』なので、行の最後が『/sdb1』(先ほど書き留めたもの)の行の『UUID』を書き留めます。

 

3.『/etc/fstab』の編集

パソコンの起動時にUSBハードディスクを自動でマウントするようにするためには、『/etc/fstab』を編集します。

今回は、新しいUSBハードディスクをサーバ用として使いますので、サーバ関連用のフォルダ『/srv』に直接マウントするように設定します。

  1. 適当なエディタで『/etc/fstab』を開きます。(今回は『mousepad』をスーパーユーザモードで起動した例です)
    sudo mousepad
  2. GUIのエディタ『mousepad』の『ファイル』メニューから『/etc/fstab』を開きます。
  3. 最後に次の行を追加します。
    UUID=先ほど調べた『UUID』  /srv  vfat  defaults  0  0
  4. 保存して終了します。

ちなみに『/etc/fstab』へ追加した行の意味は、次のとおりのようですが、実用上問題がでてきたら、追々変更したいと思います。

設定名 今回の設定 説明
デバイス UUID=先ほど調べた『UUID』 マウントするデバイス。今回は『UUID』で指定
マウントポイント /srv マウント先のディレクトリ。実際にあるディレクトリを指定
ファイルシステム vfat 今回のハードディスクはWindowsでフォーマットしたまま使用
マウントオプション defaults 読み書き実行可、root以外マウント不可等デフォルト設定使用
dumpオプション 0(ゼロです) ダンプ(ext2やext3に特化したバックアップ)不要
fsckオプション 0(ゼロです) OS起動時のチェック不要

 

4.作業を終えて

やっとここまで辿り着きました!

次回からやっとファイルサーバなど、いろいろなサーバ機能を使って、自宅内LAN環境を面白くしていきたいと思います。

しかし、無理して『Ubuntu Server 14.04 LTS』を使わなくても、何か軽量のディストリビューションを使えば、もっと簡単だったような気が…

Ubuntu Serverで自宅サーバ - バッテリをUPS代わりにする。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバを楽しんでいます!

今回は、ノートパソコンのバッテリを利用して、電源管理の設定でUPSの代わりをさせてみたいと思います。

 

1.平常時の電源管理

ノートパソコンをサーバとして使用するため、平常時は蓋を閉めた状態で、パソコンを作動させておきたいと思います。

が、ダメでした!

 

アプリケーションメニューの『電源管理』で『ラップトップの蓋が閉じられたとき』の設定が、既定値で『画面をロック』になっていましたが、この状態で蓋を閉じるとノートパソコンがフリーズしてしまいます。(開いても復帰できません!)

蓋を閉じたときの設定

そこで、『何もしない』に変更して蓋を閉じてみます。

やっぱりダメです。

 

仕方がないので、蓋は閉めずに一定時間過ぎたら、モニタの表示を消すことにしました。

モニタの停止

タブを『アクション』から『モニタ』に切り替えて、表示を消すまでの時間を設定します。

ホコリは心配ですが、これで多少はサーバの消費電力が抑えられるでしょう。

と思ったら、スクリーンセーバーが動作してしまいました。

スクリーンセーバー停止

アプリケーションメニューの『スクリーンセーバー』で『モード』を『セーバーを無効にする』に変更しました。

 

2.停電時の電源管理

次にAC電源からの給電がストップして、バッテリー残量が少なくなった場合に自動でシャットダウンするように設定します。

停電時の動作

アプリケーションメニューの『電源管理』で『バッテリー電源』の挙動を設定します。

『AC電源』から『バッテリ電源』の設定画面に変更し、『バッテリ充電量が危機的状態になったとき』の設定を『シャットダウン』にしました。

しかし『危機的状態』って、随分曖昧かつ大げさな言い回しだなぁ。。。

 

どれくらいの残量になったら『危機的状態』なのか疑問でしたが、次の『拡張』の設定画面を見ると『低電力状態にあるとみなす充電率』というのを設定できるようになっていましたので、きっとこれだと当たりをつけて『20%』に変更しました。

さて、テストです。

電源コードをおもむろに抜きバッテリー残量が減るのを待ちます。

すると、何と言うことでしょう!

 

『パスワード入力ダイアログ』が開いて、シャットダウンの処理が止まってしまいました(涙)

手動でシャットダウンする時と同じ画面です。

これではUPSの機能を果たせません!

シャットダウン時にパスワードの入力をしなくて良いように変更できないか、調べたところ、『polkit』というものが関係していそうな感じです。

英語のサイトなので定かではありませんが、多分それっぽいことが書いてあるんだろうなぁという勘で、設定ファイルを書き換えてみたら、『パスワード入力ダイアログ』が出なくなりました。

  1. 適当なエディタで設定ファイルを開きます(今回もviを使った例です)
    sudo vi /usr/share/polkit1/actions/org.freedesktop.login1.policy
  2. </action id=”org.freedesktop.login1.power-off”>という欄の次の行を修正します。
    修正前:<allow_inactive>auth_admin_keep</allow_inactive>
    修正後:<allow_inactive>yes</allow_inactive>
  3. 保存してエディタを終了します

これでパスワードの入力をせずにシャットダウンしました!

手動でシャットダウンする時にも、パスワードの入力が不要になりました!

でも、設定がこれで本当にあっているのかは、わかりません!

(ご利用は自己責任でお願いします)

 

3.作業を終えて

できるだけGUIに頼って簡単に設定する方針なのですが、何かとエディタを使って設定ファイルを変更する必要があって大変です。

せめてGUIのエディタ『mousepad』がスーパーユーザモードで起動して、どんな設定ファイルでも修正できれば良いのにと思い試してみました。

ターミナルエミュレータを起動し、『sudo mousepad』と入力して実行すると『mousepad』がスーパーユーザモードで起動しました。

これで『vi』を使わなくて済みます!

 

できれば、ターミナルエミュレータからではなく、ランチャーからスーパーユーザモードで起動できたら良いのですが。。。

Ubuntu Serverで自宅サーバ - ウィルス対策ソフト導入。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、Linuxでは必須ではないらしいのですが、念のため『ウィルス対策ソフト』を導入してみたいと思います。

1.Linuxでの『ウィルス対策』は必要?

結論から言うと『Linuxのためにはウィルス対策は必要ない』という意見が多いようです。

  • Linuxで動作するウィルスは少ない
  • セキュリティが強固で、感染しても被害は部分的
  • サーバは、同じプログラムを動かしていることが多く、新たなプログラムを実行する機会が少ない
  • 基本的にプログラムの入手先が公式リポジトリなど限定的で、ウィルスを受け取る機会が少ない

などの理由が挙げられていました。

では何故Linuxにも『ウイルス対策ソフト』を導入するのでしょうか?

もちろん『念のため』ということもあるのですが、

ファイルサーバなどにWindowsなど他のOS向けのウィルスが置かれてしまい、それが拡散するといったことが起きないようにする。

というのも大きな理由のようです。

Linuxの『ウイルス対策ソフト』なのに、Windowsなど他のOS向けのウィルスも検出できるんですね。凄い!

 

今回のサーバでは、ファイルサーバも導入する予定なので、『ウイルス対策ソフト』も導入してみたいと思います。

 

2.『ClamTK』の導入

それでは、Linuxでよく使われており、Windows向けのウィルスも検出できるという『ClamTK』をインストールします。

あ、実際のウィルス対策は『ClamAV』というソフトで、『ClamTK』はそのGUIフロントエンドということですが、synapticパッケージマネージャから『ClamTK』をインストールすると本体の『ClamAV』もインストールされます。

clamtkインストール

適用を押してインストールが終わると、アプリケーションメニューのアクセサリから『ClamTK』を起動できるようになります。

clamtk起動画面

『GUIバージョン』と『シグネチャ』に赤い警告が出ていますが、無視します。

『GUIバージョン』は、Ubuntuでは、最新版がインストールされないのですが、このままで問題ないそうです。

『シグネチャ』は、ウィルスの定義ファイルなので最新にしておかなくてはいけません。

『定時スキャン』と『シグネチャアップデート』の時間をスケジュールから設定します。

『ウィルススキャナー』ウィンドウから、『拡張』-『スケジュール』と開き、それぞれの時間を『+』ボタンを押して設定します。

clamtkスケジュール設定画面

同様に『ウィルススキャナー』のウィンドウから、『設定』ボタンを押して『設定』ウィンドウを開き、ウィルススキャンの設定をします。

  • Scan hidden files - 隠しファイルや隠しフォルダもスキャンする
  • Scan difectories recurslively - サブフォルダの中もすべてスキャンする
  • Scan for Potentially Unwanted Applications(PUA) - 不要と思われるアプリもスキャンする
  • 20MB以上のファイルもスキャンする
  • Scan samba-related directories - sambaでマウントした共有フォルダをスキャンする

必要に応じてチェックを付けます。

今回は全てににチェックを付けてみました。

clamtkスキャン設定

 

3.作業を終えて

インストールから設定まで簡単にできましたが、実際にウィルス感染をしていないので、不具合なく動いているのかは未確認です。(こればっか!)

テストファイル(擬似的なウィルス?)というものを入手して、チェックする方法もあるようですので、簡単に紹介すると、

  1. テストファイルをインストールして
    sudo apt-get install clamav-testfiles
  2. テストファイルをホームにコピーし
    cp -r /usr/share/clamav-testfiles ~/
  3. スキャンを実行

でできるようですが、私は面倒くさいのでやっていません!

2度目のTOEIC - 結果が届きました。

先日、4月12日に2度目のTOEICを受験した結果が届きました!

昨年の9月に初めてのTOEICを受験してから約21週、『スピードラーニングを聞き流すだけ』に特化して勉強してきましたが、驚きの(?)結果が出ました。

 

1.結果発表

まず初めに結果から言うと、今回のスコアは、

LISTENINGは、495点満点中270点。(前回310点)

READINGは、495点満点中220点。(前回230点)

合計、990点満点中490点。(前回540点)

 

でした。

そう、お気づきのとおり、前回より低くなっています。

特にLISTENINGが!

 

2.前回の結果との比較

何が起こったのか、自分でも理解できない結果なので、詳細を比較してみました。

【LISTENING】

項目 今回正答率 前回 評価
短い会話~をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる 47 50 ほぼ変わらず
長めの会話~をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる 53 82 非常に低下
短い会話~などにおいて詳細が理解できる 58 78 非常に低下
長めの会話~などにおいて詳細が理解できる 63 59  ほぼ変わらず

前回、平均より良い成績を修めていた『長めの会話~文脈を推測できる』と『短い会話~詳細が理解できる』が、凄い勢いで『低下』しています。

受験していた時の感覚では、前回より聞き取れている気がしていたのですが、確かに『聞き取れた(と思っている)』単語の意味が分からないなぁという自覚はありました。

【READING】

項目 今回正答率 前回 評価
文書の中の情報をもとに推測できる 50 44 やや上昇
文書の中の具体的な情報を見つけ理解できる 56 45 上昇
一つの文書の中で~ちりばめられた情報を関連付けることができる 50 60 低下
語彙が理解できる 40 66 非常に低下
文法が理解できる 62 58 ほぼ変わらず

まぁ、リーディングはこんなものでしょう。

実際、LISTENINGで精根尽き果て、英語を読む気力なんて残っていませんでした。

時間も全然足りず、最後にはマークシートの同じ数字を一列にマークしただけです。

そもそも、

英語を読める実力なんてないんですけどね!

 

3.総評。(またはスピードラーニングに意味はあるのか)

正直言って、今回の結果にはガッカリでした。

それほど手ごたえを感じていた訳ではありませんが、これ程までにスコアが悪くなっているとは思いませんでした。

では、スピードラーニングに挑戦したことは、無駄だったのでしょうか?

定量的な結果は確かに惨敗でした。

ただ定性的な(感覚的な?)ことを言えば、今まで『単なる音』でしかなかった英語の会話が、少し『単語として』聞こえるようになった気がします。

もちろん聞いた単語の意味や慣用句などに絶対的に(絶望的に?)自信がないので、

何を言ってるのかは、チンプンカンプン

 

ですが。

中途半端に聞き取れるようになって、

マークシートへの『勘』が鈍ったのかも知れません!

 

それから蛇足ですが、『READING』には、あまり貢献しないかも知れません。

 

今後は、スピードラーニングを日課として聞きつつ、

  • 単語力を身に付ける
  • 英語の文書を読むことに慣れる

これらの為の何かをしたいと思います。

Ubuntu Serverで自宅サーバ - セキュリティ更新の自動化。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回も、サーバとして必須(?)の『自動的にセキュリティ関連の更新をする』ようにしてみたいと思います。

 

1.GUIでの設定、CUIでの設定-どちらが簡単?

Ubuntuのデスクトップ版では、GUIのツール『ソフトウェア・ソース』から、『重要なセキュリティアップデート』や『推奨アップデート』などを定期的に更新する様に設定することができるようですが、当然のように今回の環境ではインストールされていませんでした。

一方CUIでは、『unattended-upgrades』で同様に『重要なセキュリティアップデート』や『推奨アップデート』を定期的に更新する様に設定することができるようです。

こちらは『Ubuntu Server 14.04 LTS』のインストール時にシステムのアップグレードを『自動的にアップデートしない』にしたので、インストールされていないと思っていたのですが、起動はしていないもののインストールされてます。

しかも初期設定のままで良ければ、コマンドを1つ実行するだけで設定も完了するようです。

と言うことで、今回はこの『unattended-upgrades』で『自動的にセキュリティ関連の更新』をすることにします。

 

2.『unattended-upgrades』で自動更新

まず、念のため『unattended-upgrades』がインストールされていることを確認します。

ターミナルエミュレータを起動し、

sudo aptitude search unattended-upgrades

と入力して実行します。

i    unattended-upgrades              – automatic installation security upgrade

と表示されたらインストールされています。

もし先頭に『i』が表示されていなければ、インストールされていませんので、次のコマンドを実行してインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install unattended-upgrades

そして『unattended-upgrades』を起動します。

sudo dpkg-reconfigure -plow unattended-upgrades

と入力して実行すると、確認のためのウィンドウが開きますので、『はい』を押します。

unattended-upgrades確認

これで、『重要なセキュリティアップデート』が自動で更新されるようになったハズです。

 

3.作業を終えて

一応設定を終えたものの、実際に不具合なく動いているのか未確認です。

デフォルトの設定では、毎日アップデートを確認しているということで、『重要なセキュリティアップデート』が配付されたらログに出力されると思いますので確認してみます。

なおログは『/var/log/unattended-upgrades/』に出力されるようです。

またデフォルトの設定では、『重要なセキュリティアップデート』のみ更新されます。

サーバなので、これで良いと思いますが、『推奨アップデート』も自動化したい場合は、

sudo vi /etc/apt/apt.conf.d/50unattended-upgrades

として設定ファイルを開き、

//          “${distro_id}:${distro_codename}-updates”;

 

の『//』を消せばよいようです。

この設定ファイルでは、その他にも『unattended-upgrades』の挙動を設定できる様ですが、難しそうなので、

パス!

 

 

Ubuntu Serverで自宅サーバ - IPアドレスの固定化。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、サーバとして必須(?)の『IPアドレスの固定化』をしてみたいと思います。

 

1.GUIの設定ツールを使用した設定

Ubuntuのデスクトップ版では、ネットワーク接続の設定からGUIで簡単に『IPアドレスの固定化』ができるようですが、サーバー版にXfceをインストールした現状では、GUIの設定ツールがインストールされていません!

いろいろ調べたところ、synapticパッケージマネージャから『network manager gnome』のパッケージをインストールすれば、デスクトップ版と同じ様なGUIの設定ツールがインストールできるようです。

インストールするだけでネットワーク接続の編集ができるのであれば、GUIでお気軽に自宅サーバを構築するのに便利だと思い実際にインストールしてみましたが、インストールしただけでは、設定ツールが機能しません

どうやら、既に機能しているネットワーク接続の設定ファイルをテキストエディタで変更してから、GUIの設定ツールを使用して設定し直す必要があるようです。

  1. synapticパッケージマネージャの『クイック検索』で『network manager gnome』を検索し、インストール指定をしてから適用
  2. ターミナルエミュレータを起動し、適当なエディタで『/etc/network/interfaces』を開く
    sudo vi /etc/network/interfaces
  3. 次の2行の先頭に『#』を入力して、コメントアウトし保存する
    # auto eth0
    # iface eth0 inet dhcp
  4. アプリケーションメニューからGUIの設定ツールを開き、新規に固定アドレスの接続設定を作成する
  5. パソコンを再起動する

以上のことをすれば、『IPアドレスの固定化』ができそうですが、これではGUIの設定ツールをインストールする意味がないと言うか、インストール分だけ無駄な気がします。(しかも、『gdm』のインストールが必要かもしれません。)

今回はGUIの方が面倒なので、やめましょう。

 

2.設定ファイルをテキストエディタで変更

設定ファイルをテキストエディタで変更して『IPアドレスの固定化』をする方法は、サーバー版では通常の方法なので、ネットでもたくさんの情報が出てきます。

先ほども出てきた、既に機能しているネットワーク接続の設定ファイル『/etc/network/interfaces』をテキストエディタで変更します。

  1. ターミナルエミュレータを起動し、適当なエディタで『/etc/network/interfaces』を開く
    sudo vi /etc/network/interfaces
  2. 次の行の先頭に『#』を入力して、コメントアウトする
    # iface eth0 inet dhcp
  3. それぞれの環境に応じて設定を入力する(今回は固定したいIPアドレスが『192.168.1.201』、ルーターのアドレスが『192.168.1.1』の場合の例)
    iface eth0 inet static
    address 192.168.1.201
    network 192.168.1.0 (最後を0にすれば良いみたい)
    netmask 255.255.255.0 (通常はこれでOKでしょう)
    broadcast 192.168.1.255 (最後を255にすれば良いみたい)
    gateway 192.168.1.1
    dns-nameserver 192.168.1.1
  4. 保存してエディタを閉じ、パソコンを再起動する

 

3.作業を終えて

ネットワークと言う目に見えないものの設定なだけに、どこかで不具合がでるのではないかと心配ですが、今のところ大丈夫のようです。

特に設定ファイルに記述するアドレスの類は、それぞれの環境によって違うと思いますのでご注意ください。

 

今回は、GUIの設定ツールで作業を進めようとして『Gnomeディスプレイマネージャー』までインストールしてしまったため、環境が滅茶苦茶になってしまいました。

挙句、GUIの設定ツールを使用する必要性がないと判断。

泣きながら再インストールしましたよ。。。あぁ

Ubuntu Serverで自宅サーバ - デスクトップなどのフォルダ名を英語に。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、ホームディレクトリ内の『デスクトップ』『ドキュメント』『ダウンロード』といった『良く知られたフォルダ』を日本語表記から英語表記にしたいと思います。

 

1.ホームディレクトリ内のフォルダ

『Ubuntu』を日本語でインストールしたため、ホームディレクトリ内にある『デスクトップ』『ドキュメント』『ダウンロード』『ミュージック』『ピクチャ』『公開』『テンプレート』『ビデオ』の8フォルダの名前が日本語表記になっています。

日本語表記のディレクトリ

このままでも問題ないのかもしれませんが、自宅サーバとして他のパソコンからアクセスすることを考えると、『文字化け』などどんな問題がでてくるか分かりません!

また、コマンドによる操作に慣れてきたときに、いちいち日本語入力モードに切り替えて入力するのは面倒です。

そもそも、『デスクトップ』とか『ドキュメント』とか、

いくら何でも、日本語表記にしなくても分かりますって!

 

と言うことで、英語表記に変更しておきます。

 

2.『xdg-user-dirs-gtk』のインストール

フォルダ名を一括で変換してくれるツールがあります。

『tool to manage well known user directories (Gtk extension)』と言う名前らしいのですが、つまり『良く知られたユーザディレクトリの管理ツール』でしょうか?

このツールで一発なのですが、Ubuntuサーバでは、このツールもインストールされていないので、前回インストールした『Synapticパッケージマネージャ』を使用してインストールします。

  1. 『アプリケーションメニュー』の『設定』から、『Synapticパッケージマネージャ』を起動
  2. 『クイック検索』欄に『xdg-user』と入
  3. 『パッケージ』のところに『xdg-user-dirs-gtk』が表示されますので、左側のチェックボックスの上で右クリックして『インストール指定』を選択
  4. 『適用』ボタンを押下

xdg-user-dirs-gtkインストール

確認のウィンドウが開きますので、『Apply』ボタンを押してインストールします。

xdg-user-dirs-gtkインストール確認

 

3.『良く知られたフォルダ』を英語表記に変更

それでは、日本語表記から英語表記に変更します。

  1. 画面下部のパネルから『ターミナルエミュレータ』を起動
  2. 『LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update』と入力し実行
  3. 『Update standard folders to current language?』というウィンドウが開きますので、『Update Names』ボタンを押下

フォルダ名を英語表記に

無事にツールが終了しました。

ホームディレクトリを開くとフォルダが日本語表記になっています。

が、『デスクトップ』と『Desktop』が混在し、しかも『デスクトップ』側がパソコンのデスクトップ画面とリンクしています。

英語表記のディレクトリ(再起動前)

パソコンを再起動してみます。

英語表記のディレクトリ(再起動後)

パソコンのデスクトップ画面とリンクしているフォルダが『Desktop』の方になりましたので、『デスクトップ』フォルダを削除して作業完了です。

英語表記のディレクトリ(最終)

 

 

4.作業を終えて

非常に簡単に作業が終わりました。

と言いたいところなのですが、実際は、一度『Desktop』フォルダと『デスクトップ』フォルダの混在への対処が分からず失敗し、『Ubuntuサーバ』が起動しなくなってしまいました。

泣きながら、『Ubuntuサーバ』を再インストールしました。。。嗚呼

 

実施される方は、ご注意を!

 

Ubuntu Serverで自宅サーバ - Synapticパッケージマネージャのインストール。

FMV-BIBLOに『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、今後のためにグラフィカル環境でパッケージ管理ができるよう『Synaptic パッケージマネージャ』をインストールしたいと思います。

 

1.パッケージ管理ツール

今までは、いろいろなソフトウェア(パッケージ)をコマンドラインからインストールしてきました。

そうパッケージ管理ツールの『APT』です。

  • apt-get install – 新しいソフトウェアのインストール
  • apt-get update – リポジトリの更新
  • apt-get upgrede – インストール済みのソフトウェアの更新

とういうコマンドを今まで使ったと思います。

折角『Ubuntu Server』に『Xfce』をインストールして、グラフィカル環境でお気軽にサーバー環境を整えようと思っているのに、

何かをインストールする度にこれはないよなぁ。

 

ということで、グラフィカルなパッケージ管理ツールの『Synaptic パッケージマネージャ』をインストールすることにしました!

 

2.『Synaptic パッケージマネージャ』のインストール

『Xfce』が起動しているところからです。

  1. 画面下部のパネルから『ターミナルエミュレータ』を起動
  2. sudo apt-get install synaptic

これだけでインストールされ、アプリケーションメニューに追加されます!

 

3.インストールを終えて

インストール、非常に簡単でした。

グラフィカルなパッケージ管理ツールとしては、『Ubuntuソフトウェアセンター』もあり、デスクトップ版のUbuntuでは、こちらが採用されていますが、実際にインストールしてみたところ、

  1. このパソコンのスペックでは、非常に重たくて嫌になってしまう
  2. 何故だかメニューなどが英語表記(英語版?)になってしまう

という状態だったので、止めました。

蛇足ですが、『Ubuntuソフトウェアセンター』のインストール方法は、

  1. 画面下部のパネルから『ターミナルエミュレータ』を起動
  2. sudo apt-get install software-center

これだけでした。

Ubuntu Serverで自宅サーバ - Xfceを自動で起動する。

FMV-BIBLO に『Ubuntu Server 14.04 LTS』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、前々回インストールしたデスクトップ環境の『Xfce』が、ログイン時に自動で起動するように設定したいと思います。

 

1.『startx』だけで日本語の『Xfce』を起動させる

これまでのインストールや設定で、『LANG=ja_JP.UTF-8 startx』とすれば、『Xfce』が日本語で起動するようになっています。

コマンドラインから『Xfce』を起動するにしても、日本語以外で起動することはないと思いますので、『LANG=ja_JP.UTF-8』を入力しなくても良いように設定します。

以前、『CentOS6.6』を設定した時と同じ方法を試したら、上手くいきましたので紹介します。

  1. ターミナルエミュレータを起動し、適当なエディタで、『/usr/bin/startx』というスクリプトファイルを開く(今回も『vi』を使用した例)
    sudo vi /usr/bin/startx
  2. 『a』キーを押して入力モードに入る
  3. 『upset SESSION_MANAGER』の行と『userclientrc=$HOME/.xinitrc』の行の間あたりに『LANG=ja_JP.UTF-8』の行を書き加える
    upset SESSION_MANAGER
    LANG=ja_JP.UTF-8
    userclientrc=$HOME/.xinitrc
  4. 『ESC』キーを押して編集モードに入る
  5. 『:wq』と入力して実行し、変更を保存する

これで、今後はコマンドラインから『startx』だけで、日本語の『Xfce』が起動するようになります。

 

2.ログインと同時に『Xfce』を起動させる

本題の『Xfce』の自動起動です。

『CentOS6.6』の時は、『runlevel』を書き換えるだけで良かったのですが、今回は上手くいきませんでした。

いろいろなサイトのいろいろな方法を試してみたのですが、結局上手くいったのは、次の方法だけでした。

  1. ターミナルエミュレータを起動し、『~/.bashrc』という設定ファイルを開く
    sudo vi ~/.bashrc
  2. 文末へ移動し、『a』キーを押して入力モードに入る
  3. 次の命令を入力する
    if [ “$(tty)” = “/dev/tty1” -o “$(tty)” = “/dev/vc/1” ] ; then
      startx
    fi
  4. 『ESC』キーを押して編集モードに入る
  5. 『:wq』と入力して実行し、変更を保存する

これで、パソコン起動後にログインIDとパスワードを入力すると、『Xfce』が自動で起動するようになります。

 

3.作業を終えて

今回も手探りでしたが、どうにかできました!

とは言っても、本当は『GUI画面からログイン』したかったのですが、

まぁ良しとしましょう。。。

 

何となく『ディスプレイマネージャー』なるものがカギを握っていて、いろいろなサイトのいろいろな方法が上手くいかなかったのも、その辺に問題があるのではないかと想像していますが、ちょっと勉強不足で分かりません!

誰か詳しい人がいたら、教えてください!

Ubuntu Serverで自宅サーバ - かな漢字変換できるようにする。

FMV-BIBLO NB20D/Aに『Ubuntu Server』をインストールして、自宅サーバで楽しんでいます!

今回は、『かな漢字変換』ができるように『fcitx-mozc』を導入したいと思います。

因みに前回は、GUI環境として『Xfce』をインストールしました。

 

1.インプットメソッドは、『IBus』か『Fcitx』か

日本語を含む多言語を入力するための仕組みである『インプットメソッド』として、本家(国際版)の『Ubunt 14.04 LTS』では、『IBus』が採用されているらしいのですが、日本語版の『Ubunt 14.04 LTS 日本語Remix』では、『Fcitx』が採用されています。

『IBus』では次のような使用上の難点があるため、『Fcitx』の方が良いようです。

  • 直接入力になっているのか、全角入力になっているのか一目でわからない
  • 言語バーを表示することができない

ということで、インプットメソッドは、『Fcitx』でいきましょう!

 

2.かな漢字変換エンジンは、『Anthy』か『Mozc』か

日本語の『かな漢字変換』を行う仕組みは、本家(国際版)の『Ubunt 14.04 LTS』では、『Anthy』が採用されているらしいのですが、日本語版の『Ubunt 14.04 LTS 日本語Remix』では、『Mozc』が採用されています。

『Mozc』の方が圧倒的に変換効率は良いそうですが、『Ubuntu』の仕組み(作りこむ手間?)の関係で、『Anthy』がデフォルトとなっているようです。

ということで、かな漢字変換エンジンは、『Mozc』でいきましょう!

 

3.『fcitx-mozc』の導入

いろいろ書きましたが、餅は餅屋、日本語環境は『Ubuntu Japanese Team』、つまりは『Ubunt 14.04 LTS 日本語Remix』で採用されている日本語入力環境に従いましょうということです。

導入は簡単です。

  1. 『画面下のパネル』または『アプリケーションメニュー』から『ターミナルエミュレータ』を起動します。
  2. 『sudo apt-get install fcitx-mozc』と入力して実行します。
  3. インストールが無事に終了したら、パソコンを再起動します。

これで、『かな漢字変換』による入力ができるようになりました!

 

4.作業を終えて

インストールはとても簡単でした。

実際のところ、『Ibus』と『Anthy』を使っての比較をした訳ではないのですが、その道の専門家である『Ubuntu Japanese Team』の皆さんが取り入れているものなので、間違いはないでしょう。

試してみても、問題なく動作していますし。

それから、『サーバー環境に日本語入力は必要ないのでは』という声も聞こえてきそうですが、

日本人なので、とりあえず

 

と言うことでお許しください。