前回は、インストール用のmicroSDを用意し、『Raspberry pi』にケーブルなどを接続して起動することに成功しました。
今回は、この『Raspberry Pi』にLinuxをインストールしてみたいと思います。
1.Raspberry Piのスペック
今更ながら、『Raspberry Pi Model B+』のスペックは次のとおりです。
- CPU ARM1176JZFS (700MHz)
- GPU Broadcom VideoCore 4 (250MHz)
- メインメモリ 512MB
- microSDカードスロット
- 10BASE-T/100BASE-TXイーサネット
- USB2.0×4
- GPIO×26
- 映像/音声出力 HDMI、3.5mmピンジャック
HDDなどの代わりにmicroSDカードをスロットに挿入して、起動用のストレージとして使います。
2.Raspbianでいきましょう!
何せ初めての経験なので、標準的な方法で『Raspberry Pi』を使えるようにしたいと思います。
と言うことで、公式サイトで配布しているインストーラーの『NOOBS』を使ってインストールしますが、この『NOOBS』を使うと、次のディストリビューションをインストールすることができるようです。
- Raspbian[RECOMMENDED]
- Raspbian-Boot to Scratch
- OpenELEC
- Arch
- RaspBMC
- Pidora
- RISC OS
何だかLinuxではないものも含まれているような気がしますが、それは措いておいて、一番上の『Raspbian』は、わざわざ[RECOMMENDED]と書いてあるくらいですし、今まで散々インストールしてきた『Ubuntu』と同じ『Debian』ベースなので簡単にインストールできるのではないかとの期待ができます。
と、とにかく今回は『Raspberry』でいきましょう!
3.いよいよインストール
それでは『Raspberry Pi』に接続したACアダプターをコンセントに挿します。
問題なく接続ができていれば、電源が入り、『NOOBS』が起動してくるハズです。
あれ!?
最新版の『NOOBS』バージョン1.3.11をダウンロードしたハズなのですが、バージョンが1.3.10と書いてあります。
が、
こんな時は、慌てず騒がず、見なかったことにして先に進みます。
気を取り直して、
- インストールするディストリビューションの選択画面で、『Raspbian』にチェックを入れ、『install』ボタンを押します。
- SDカードを上書きしますが良いですか的な確認のWindowが開くので『Yes』を押すと、書き込みが始まります。
- 『OS(es) Installed Successfully』のWindowが開いたら、『OK』ボタンを押します。
- 『Raspi-config』画面が開きますので、『4 Internationalisation Options』を選び『Select』を押します。
- 『I1 Change Locale』を選び『Select』を押します。
- 『ja_JP.UTF-8 UTF-8』を選びスペースキーで『*』を付け、『Ok』を押します。
- 画面が展開するので再度『ja_JP.UTF-8』を選び『Ok』を押します。
- 再度『Raspi-config』画面が開きますので、『4 Internationalisation Options』を選び『Select』を押します。
- 『I2 Change Timezone』を選び『Select』を押します。
- 『Asia』-『Tokyo』と選び『Ok』を押します。
- 再度『Raspi-config』画面が開きますので、『4 Internationalisation Options』を選び『Select』を押します。
- 『I3 Change Keyboard Layout』を選び『Select』を押します。
- 『Generic 101-key PC』を選び『Ok』を押します。
- 『Other』-『Japanese』-『Japanese』-『The default for the keyboard layout』-『No compose key』と選び『Ok』を押します。
- 『Configuring keyboard-configuration』の画面が開いたら『Ok』を押します。
- 再度『Raspi-config』画面が開きますが、モニター画面の周囲に黒い帯が残っているので、『8 Advanced Options』を選び『Select』を押します。
- 『A1 Overscan』-『Disable』と選びます。
- 再度『Raspi-config』画面が開きますので、『Finish』で終了します。
- 再起動するか聞いてきますので『Yes』を押します。
- CUIで再起動しますので、『login:』に『Pi』、『Password:』に『Raspberry』と入力してログインします。
『Pi@raspberrypi~$』というプロンプトが表示されて、無事にインストールすることができました。
GUIを起動する場合は『startx』と入力してみましょう!
4.インストールを終えて
思った以上に簡単にインストールができました。
GUIの画面もシンプルで結構好きですね。ただ、凄く遅いですが。(残念ながらソフトが入っていないのでスクリーンショットは取れませんでした。)
一応日本語は表示されていますが、入力はまだできませんので、次回はその辺を設定してみたいと思います。
あ、あと最初からGUIが起動するようにしようかな。